SONICWIRE

【洗足音大】SPITFIRE AUDIO MASTER CLASSレポート

2021年6月25日 16:00 by Takamichi Koizumi

SONICWIREと洗足学園音楽大学の連携施策として、同校の学生を対象とした“SPITFIRE AUDIO MASTER CLASS”を2021年6月16日(水)に実施しました。

 
今回の企画は、教育に力を入れているSPITFIRE AUDIOと、音楽業界の未来を担う学生に何か少しでも明るい話題を提供したいというSONICWIREの想いが一致する形で実現しました。

 
大まかな流れとしては、参加学生にソフトウェアを進呈し、使い方を説明(MASTER CLASS)。実際に制作して作品を提出してもらい、講師の先生を巻き込んだ形でCOMPETITIONを実施しながら、優秀作品の表彰を行うところまでを予定しています。

 
MASTER CLASSの当日は、開始時間の10分以上前にはほとんどの生徒さんがZoomに集まり、今回のためにデザインされたバナーを掲出しながらほぼオンタイムでスタート。

 

 
MASTER CLASSの前段で行われたSONICWIREの担当者からのレクチャーでは、SPITFIRE AUDIOの歴史であったり、『BBC SYMPHONY ORCHESTRA PROFESSIONAL』というソフトウェアを紹介する中で、サンプルレコーディング時のシートポジションやマイキングにも触れながら、ラウンドロビンの動きなど35分程度でお話させていただきました。

 

 
MASTER CLASS本編ではSPITFIRE AUDIOのコンポーザーチームに所属する“Louis Rugg”が担当。内容はSONICWIREスタッフの逐次通訳によって学生に伝えられました。

 

 
上の画像中央にある白っぽい画面が、今回参加した学生に進呈されたソフトウェア『BBC SYMPHONY ORCHESTRA DISCOVER』です。背後のグレーがかった“Logic Pro”というDAWソフトの上で起動している状態です。収録された33種類のオーケストラ楽器からSPITFIRE AUDIOの洗練されたサウンドを感じることができます。

 
『BBC SYMPHONY ORCHESTRA DISCOVER』でLouis氏が制作したオーケストラ楽曲のトラックを用いながら、パートや構成の説明、どのようなノート、モジュレーションが描かれているかにも言及しながら進行しました。プロジェクトファイルを見る限り、Louis氏はアーティキュレーションごとにトラックを分ける派のようでした。

 

 
MASTER CLASSのあとで、Louis氏には学生からの様々な質問に答えてもらいました。事前に募ったものだけで20以上あったため抜粋してお届けしました。中には国内外の劇伴に関する質問もありましたので、SONICWIREスタッフから日本の事情に沿ったお返事もさせていただきました。

 
最後に顔出しOKの学生さんとともに記念撮影をし、同席いただいた山下康介先生にも激励コメントをいただきながら、無事に終了。

 

 
しかし、今回の企画はこれだけではありません。参加学生の皆さんにはこれから音楽制作をしていただきながら、9月に行われるコンペティションに向けて楽曲を提出していただくことになっています。

 
コンペティションで最優秀賞を受賞した作品は、授賞式の場でコンポーザー&山下先生の講評を受けられるほか、『BBC SYMPHONY ORCHESTRA PROFESSIONAL』が贈られます。また、『クリプトン・フューチャー・メディア主催 SPITFIRE AUDIO MASTER CLASS & COMPETITION for SENZOKU GAKUEN 最優秀賞受賞』という受賞歴を手にすることになります。この文字数、エントリーシートに書いたらきっと目立ちますね・・!

 
コンペティションなどのお話は、引き続き、またこちらでもレポートいたします。