ヴァイオリニスト/作・編曲家:桑野 聖 氏に、ストリングス音源「CINEMATIC STUDIO STRINGS」の使用感を伺ってみました!
ストリングス音源「CINEMATIC STRINGS 2」をずっと愛用されていたヴァイオリニスト/作・編曲家の桑野 聖 氏が、「CINEMATIC STRINGS 2」のスタジオ収録版となる「CINEMATIC STUDIO STRINGS」を導入!ということで、使用感を伺ってみました!
普段使用されている「CINEMATIC STRINGS 2」(以下CS2)と比べていかがでしょうか?
フレーズの先頭だけベロシティによってアタックの強さがが変わるのですが、これはある程度有効かもしれません。この辺はCS2より進化している印象です。それと個人的に一番便利そうだなと思ったのが、鍵盤の上げ下げだけで、ハリウッド映画音楽っぽい刻みを勝手にやってくれる「Measured Trem」。ソルディーノとバルトーク・ピッチカートが付いたのも良いのですね。バルトークは滅多に使わないでしょうけど、映画音楽では使うと思います。
CS2はホール版でCSSはスタジオ版となりますが、響きの違いの印象はいかがですか?
CSSはもうちょっと音が近いのかなと思ったのですが、CLOSEマイクの音にしても余韻があるのが意外でした。CSSと同じくスタジオ系の音源だと「LA SCORING STRINGS」。あれはゴリゴリとした感じなんですけど、CSSは柔らかい印象です。リバーブのプラグインを使うのが面倒な場合は、搭載されているリバーブを使うだけで大分それっぽい雰囲気になるので、お手軽な音源だと思います。
他のソフト音源やマイク録音した楽器との相性はいかがですか?
むしろこの音源は他の楽器と混ぜた方が使いやすい気がします。CSS単体で曲を作るには粗い部分がありますが、他の楽器と混ぜると、その粗さが逆に良かったりします。ただ、ボリュームとかヴィブラート・コントロールは最低限書く必要があります。デフォルトではのべつ幕無しにヴィブラートがかかり個人的には気持ち悪いのですが、ある程度CC(Vibrato X-Fade)を書くと良くなります。流石にベタ打ちではちゃんと鳴ってくれないですが、最低限のCCを書くだけで、大分それっぽくなりますよ。
桑野 聖 氏
作編曲家、ヴァイオイニスト。業界屈指の実力派ヴァイオイニストとしてのみならず、作編曲家としてNHKを始め数多くのメディアに関わる。
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