SONICWIRE

[新作サンプリングCD] Big Fish Audio『RETRO-FUNKY BREAKES』

2008年1月10日 12:51 by wat

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久々、本格派ファンクを収録した新作が登場です。

デモソングなどは⇒紹介ページ『RETRO-FUNKY BREAKES』

制作はアメリカのBig Fish Audioな訳ですが、Big Fish Audioと一言で言っても、制作チームは幾つか有って、生音系が得意なチーム、シンセのサウンドデザインに秀でたチーム、アメリカのメジャー・ヒップホップシーンにパイプを持っているチームなど幾つか有る訳です。

今回の『RETRO-FUNKY BREAKES』は、そんなBig Fish Audioの中でも、人気が高い『Nu Jazz City』シリーズなどを手掛けたチーム”FUNK SOUL PRODUCTION”によるもので、一流の楽器プレイヤーが多く参加した、生演奏のバイブレーションを、コンストラクションキット(1つの短めい楽曲の、ドラム/ベース/ブラスなどのソロパートを抜き出した、言わばソングキット)で収録しております。

肝心の、内容の方はと言いますと・・・

【内容】JB’sや、アヴェレージ・ホワイト・バンドを連想させる、熱くファンキーな演奏がベースなのですが、音質はわりとクリアで輪郭はハッキリ、全体に、心地良い歪み感が支配しております。(特にドラム・・・バスドラを中心に強烈なコンプ&ドライブ感があります)音楽性的には、基本的に、メンバーにDJがいるので、スクラッチやボイスサンプルが割りとアンサンブルに入っています。

【リズム楽器】基本的にドラムはループ/フレーズ化されていて単発ドラムは無し。またドラムトラックはマルチマイク収録では有りません。そのまま使いたい所ですが、空気感/クランチ感/コンプ感が素晴らしいので、打ち込みのドラムの後ろに薄っすらとループさせると良い雰囲気として流用できそうです。次にボンゴ/コンガなどの打楽器ですが、こちらは全体的に空気感が強調されておりましてオフマイク気味、演奏時の微細なノイズも細かく聞こえて生々しい感じ。全体に音の成分が多いので任意でフィルタリングするのも気持ち良さそうです。

【メロディ楽器】ファンキーなカッティングギターを中心に、クラビやローズにしろ、シンセにしろ、程よくローファイでライブ/ドライブ感がある演奏です(やっぱり空気感は強めのが多いです)。個人的に一番好きだった生ベースは、空気感というより、ノイジーな音成分もまるまる残っていてラフな感じで雰囲気が最高。余り無いですねこういうベースライブラリ。あとホーンセクションもギラギラしていて良いです(もろ温故知新なスタブ・ヒット的に使えます)。他には狙って、ダーティなサウンド加工がされたサウンドには”Lo-fi”って言うタグが付いていて良い感じで使えます。

【個人感想とか】ジャジーのみならずアフロファンク的な要素とハイブリッドしていくジャジー系ヒップホップネタとしても、使えるかと。オメガワッツとか。・・・ホント、こういう生演奏のライブラリって”FUNK SOUL PRODUCTION”が上手い気ですね。今後も注目してブログで追っていこうと思っています。

PS・・・上記と関係ないのですが(一応ことわり)、なんだか無性にファンクを聞きたくなってので、飛んでみました(下記)。う〜ん、エディー・ロバーツのギター、かっこいい(惚)。
オメガワッツのThe Platypus Strutは、素晴らし過ぎ。アンプ・フィドラー様、愛してます。ファンク神達は(略。猛者たちの音楽を手軽に試聴できるとは良い時代に(略

>>FELA KUTI “Army Arrangement”(YouTube)

>>George Clinton & Parliament Funkadelic(Myspace)

>>The New Mastersounds”The New Mastersounds”(YouTube)

>>Ohmega Watts(Myspace)

>>Amp Fiddler(Myspace)