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[Vienna特集]第8回 コントローラでのパッチ切り替え(その1)

2007年3月12日 21:12 by ich

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『Vienna Instruments』特集の第8回目です。今回は、各種コントローラを使用してパッチを切り替える方法についてご紹介いたします。

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— コントローラでのパッチ切り替え(その1) —

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複数のパッチをマス目上にロードして切り替えられることまでご紹介いたしました。ただし、前回はいちいちマウスでマス目をクリックして音色を切り替えていました。実際に作曲する場合、いちいち再生するたびにマス目をクリックして音色を切り替えるわけにはいかないですよね。Vienna Instrumentsではマス目を縦方向、横方向に切り替えるために各種コントローラを使用することが可能です。パッチ切り替えのためのコントローラ割り当ては、CONTROL EDIT画面で行います。CONTROL EDIT画面を開くと、画面右側にコントローラ割り当て用の領域が表示されます。パッチは縦横に組み合わせることが可能なので、コントローラの割り当ても縦方向(V-SPAN)、横方向(H-SPAN)それぞれに別のコントローラを割り当てることが出来ます。使用可能なコントローラは、以下の5種類です。

  • Keyswitch
    音域外の(演奏には使用されない)鍵盤をスイッチとしてパッチを切り替える
  • Pitch Wheel
    MIDIキーボードについているピッチベンドホイールを使用してパッチを切り替える
  • Controller
    MIDIコントロール・チェンジ(CC)を使用してパッチを切り替える(使用するMIDI CC番号も任意に指定可能)
  • Speed
    演奏スピード(ノートオンの間隔)によってパッチを切り替える
  • Velocity
    ベロシティによってパッチを切り替える

今回のムービーでは、Keyswitch、Pitch Wheel、Controllerを使用したパッチ切り替えの様子を紹介しています。ムービーの初めの例ではMIDIキーボードをその場で演奏しながらMIDIキーボードのツマミやピッチベンドホイールなどを操作しています。まずは、H-SPANにController(CC12)を使用してサステイン音色とスタッカート音色を切り替えています。次にV-SPANにController(MIDI CC1(モジュレーション・ホイール))を使用してサステイン音色とレガート音色をリアルタイムに切り替えながら演奏しています。V-SPANをモジュレーション・ホイールからピッチベンド・ホイールに変更しても問題ありません。最後は、Keyswitchを使用したパッチ切り替え例です。ムービーの左側に表示されたピアノロールの下側に入力されたノートがキースイッチに対応していてパッチを切り替えています。

今回はチュートリアル的な意味も含めて演奏中にコントローラを割り当てていますが、通常は事前にコントローラを割り当てておいたほうが便利だと思います。次回は割り当て可能なコントローラの残り二つSpeedとVelocityを使用して音色を切り替える様子をご紹介いたします。

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