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[Vienna特集]第5回 パフォーマンス検出(その1)

2007年3月7日 22:08 by ich

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『Vienna Instruments』特集の第5回目です。今回は、Vienna Instrumentsに搭載されたパフォーマンス検出機能をご紹介いたします。

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— パフォーマンス検出 その1 —

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Vienna Instrumentsに搭載されたパフォーマンス検出機能は、音符と音符の間隔によって自動的に音色を切り替えたり(インターバル検出)、同じ音符を連続して演奏する際に同じサンプルが連続して発音しないようにしたり(リピティション検出)といった機能です。この機能によって、例えば、音符と音符の間を滑らかに繋いで演奏するレガート奏法なども音色をひとつ読み込むだけで可能になります。レガートのパッチ(音色)さえ読み込めば、あとは面倒な設定無しに二つの音符が重なるように演奏するだけで、自動的に音符を滑らかに繋いで発音してくれます。以前のVSLライブラリでは、ソフトサンプラーと別にパフォーマンスツールを起動、設定しなければならなかったことを考えるととても簡単になっています。今回はパフォーマンス検出機能のうち、インターバル検出が使用されている音色(レガート、ポルタメント)をご紹介いたします。

ムービーでは、まずソロ・バイオリンのサステイン音色でシーケンスを再生し、次にレガート音色で同じシーケンスを再生しています。このシーケンスは、音符と音符の間隔を空けずに入力されています。サステイン音色では音符(ノートオン)ごとにアタックが発生しますが、レガート音色ではインターバル検出機能により音符と音符が滑らかに繋がって発音することがわかるかと思います。レガート音色であっても、音符と音符の間隔が十分にあいている場合は、ノートオンごとにアタックが発生します。インターバル検出タイプのパッチは”PERF_INTERVAL”というカテゴリに収録されています。”PERF”の部分がパフォーマンス検出を表し、”INTERVAL”の部分はインターバル検出を表しています。最後に”PERF_INTERVAL”カテゴリの中からポルタメント音色を読み込んでこちらも同じシーケンスを再生しています。インターバル検出タイプのパッチであっても、レガート音色とは違い、ポルタメント音色では音程も滑らかに繋がるような発音になります。いずれの音色についても、ただ音色を読み込んで再生しているだけで、レガート奏法用の設定やポルタメント奏法用の設定は必要ありません。

次回は、リピティション検出についてご紹介いたします。

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