[Vienna特集]第14回 セル・クロスフェード
『Vienna Instruments』特集の第14回目です。前回紹介した二つのスロットですが、それぞれのスロットに読み込んだパッチは重ねて発音させるだけでなく、クロスフェードさせることもできます。
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— セル・クロスフェード —
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マトリクスに二つのマス目を作成してパッチを読み込んだ場合、それぞれのパッチは交互に切り替えることしか出来ません。例えば、ロングトーンの途中からビブラートをかけたいような場合には音色切り替えでは対応できないことがお分かりいただけるかと思います。二つのVienna Instrumentsを起動してそれぞれにビブラート無し/有りのパッチを読み込んでホスト・アプリケーション上でそれぞれの音量をクロスフェードさせることも出来るでしょうが、それではあまりにも面倒ですよね。ここで使用するのが、前回紹介した二つのスロットです。前回はそれぞれのスロットを重ね合わせて発音させましたが、二つのスロットの真ん中にあるXマークをオンにすることでそれぞれのスロットをクロスフェードさせることが可能になります。実際に二つのスロットをクロスフェードさせるには、PERFORM画面にある「CELL XF」という名前のスライダーを使用します。PATCH ASSIGN画面の表示とは上下が逆になりますが、CELL XFスライダーが下にあると上のスロットが発音され、CELL XFスライダーが上にあると下のスロットが発音されます。中間部分では二つのスロットが重なって発音されます。
ムービーでは、まずマトリクスにビブラート無し/有りのサステイン音色を読み込んで、ノートの途中では音色を切り替えられない様子を紹介しています。次に、上のスロットにビブラート無し音色を読み込み、下のスロットにはビブラート有り音色を読み込んでクロスフェードさせる様子を紹介しています。下のスロットにパッチを読み込んだ後は、セル・クロスフェードを有効にするためにスロット間のXマークをオンにします。後は、PERFORM画面に移動してCELL XFスライダーを操作すると、ノートの途中でもビブラート無し音色からビブラート有り音色へ滑らかに移行することが可能です。
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