SONICWIRE

[新作情報] Big Fish Audio『HIP HOP CITY』

2006年9月15日 10:35 by wat
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今年に入ってから10タイトルものブラック/ヒップホップ系タイトルをリリースしているBig Fishですが(汗)、ココに来てさらに渾身の力作をドロップして来ております、いやはや凄いバイタリティです。

『SOUL CITY』,
『NU JAZZ CITY』,
『ACID JAZZ CITY』
などのネクストレベルな傑作を次々と輩出する”CITYシリーズ”から、Hiphop編にあたる
『HIP HOP CITY』が登場。まず”百聞は一見にしかず”なのでデモソングの後にウンチクを・・・読んでいただければ幸いですm(_ _)m

・『HIP HOP CITY』デモソング(mp3)

まず、ただならぬ程の音の良さ。それは重低音から高音まで、美しいバランスで帯域が積み上がっている故の、はっきりと体感できる音の太さ。さらには、一粒一粒の音の立ち上がり(アタック)と、減衰(リリース)が計算されて作り込まれているが故の、ドラムの濃淡、上モノのディテール、SEのインパクト。全てを高音圧の中に同居させながらも、輪郭がくっきりと浮かび上がっている状態は、お見事と言うしかありません。

もう一つの特筆すべきポイントはターンテーブリストの採用。従来のサンプリングCDの中に収録されたスクラッチは、ショートサウンドが中心で、効果音的なものが多かったのですが、本作は全曲に渡って、バトルDJ系のスクラッチを中心に聴いて取れます(詳しくはデモソングでご確認ください)。Q-Bertや、Mix Master Mike, A-Trakら多数のDJからの影響下にある様なスクラッチネタ(しかも中〜長尺モノ)が欲しい方には、迷わずオススメできる一品です。

最後にお値段ですね。絶妙の8,400円。

このレベルの音で、容量約2.95GB(WAVのみなら約1.38GB)も収録していて、ループ(単発ドラムも収録)が満載している本タイトル
は、非常にコストパフォーマンスが良いです。自分が初めてサンプリングCDを買った頃(約11年前のe-labのヤツ)では考えられません(遠い目…)。。本日午後、リリースです。

06/09/15追記:リリースされました。

06/11/01追記:収録されているスクラッチに関して

scratch.jpg

スクラッチサウンドに関する、追加解説です。スクラッチは、本作「HipHop City」に収録されている50曲分のキットそれぞれに、平均9〜10種類(合計470音)収録されています。全てのサウンドはスクラッチ単独の音で、かぶりは無く、比較的短い音を組み合わせてフレーズを組み合わせる事ができます。また、上記の画像は、本作のWAVフォルダの中をキーワード「scratch」で検索した結果です。