本製品は、独立した2つのバンドにおけるステレオ情報を自由自在にコントロールできるステレオイメージャー・プラグインです。シングルバンドのモノラルメーカーとステレオエキスパンダーである『MSW1』の後継となる製品で、GUIが大幅に変化し視認性が良くなりました。

ステレオ幅ディスプレイ

ステレオ幅のグラフは、20Hzから20kHzの範囲でトラックのステレオ幅をリアルタイムに表示します。このグラフは、短時間のフーリエ変換を使用してトラックのミッドとサイドの情報量を継続的に分析して比較し、トラックのボリュームとは無関係にステレオ幅をプロットします。フーリエ変換は低域の解像度が高域に比べてはるかに低いため、他のフーリエベースのグラフと同様に、周波数スペクトルに沿って上に行くほどグラフはより正確になります。

トラックのステレオ情報が周波数スペクトル上でどのように分布しているかを視覚的に捉えることで、ステレオイメージを調整する必要のある周波数帯域やミックス要素を特定し、ミックス全体をより簡単にコントロールすることができます。

デュアルバンド・ステレオエンハンサー＆モノメーカー

『MSW2』では、ステレオエンハンサーとモノメーカーのアルゴリズムを全面的に見直し、独立した2つのバンドを搭載することで、周波数のクロスオーバーに応じてステレオ情報を変化させることが可能になりました。これにより、ステレオフィールドのコントロールが容易になり、よりタイトなミックスが可能になりました。

2バンド可変スロープ・クロスオーバー・ネットワーク

本製品には、1オクターブあたり12dBから96dBまでの可変スロープ・コントロールが搭載されており、一方のバンドから他方のバンドへの移行の速さを指定することができます。メイン周波数のクロスオーバーのハンドルをドラッグして設定し、クロスオーバー・グラフィックが新しい設定を反映して変化します。

2バンドクリエイティブLFO

本製品は、プラグインに同期するLFOコントロールを搭載しているため、DAWにオートメーション・レーンを記述することなく、ステレオの幅を時間的に変化させることが可能です。LFO自体には高い周波数用、低い周波数用の2つのバンドがあります。LFOが有効になると、イメージングパネル上にオレンジ色の矢印が有効になり、LFOの開始位置を設定することができます。

主な特徴

• 直感的で操作しやすいユーザーインターフェース
• フーリエ変換ステレオ解析機能
• タッチコントローラー(Slate Media社のRavenなど)との完璧な連動を実現する設計
• 2バンドステレオエンハンスメント
• 2バンド・モノ・コラプス
• 2バンド可変スロープクロスオーバーネットワーク（1オクターブあたり12dB、24dB、48dB、96dB）
• 2バンド・クリエイティブLFO

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