PHOSPHOR 3』は、80年代初期のヴィンテージ・デジタル・アディティブ・シンセサイザーである「alphaSyntauri」をモデルとしたユニークなインストゥルメント・プラグインです。オリジナルの「alphaSyntauri」は、動作させるために「Apple IIe」を必要としましたが、Audio Damageはこのクラシックなデジタル・シンセをお好みのDAWで使用できるようにしました。

1979年に発売された「alphaSyntauri」は、「Apple IIe」マイクロ・コンピュータをセントラル・プロセッサとユーザー・インターフェースとして使用していました。「alphaSyntauri」は、現代の基準からすると非常に控えめなシンセサイザーですが、そのシンプルかつ柔軟なシンセシスのアプローチにより、驚くほど豊富なサウンドを簡単に作り出すことができます。「alphaSyntauri」のオシレーターは、加算合成を用いており、異なる周波数の正弦波を加えていくことでどんな音でも作ることができるというものです。「alphaSyntauri」は当時の計算機の能力に制限されていたため、加算合成には比較的シンプルなアプローチを取っていました。各オシレーターの波形は16個の正弦波を足し合わせて作られていましたが、各オシレーターの全体的なラウドネスは別のエンベロープ・ジェネレーターで制御されていたため、2つのオシレーターをダイナミックにミックスすることで、音の音色を変化させることができました。『PHOSPHOR 3』はこのシステムを忠実に再現し、さらにいくつかの仕掛けを加えています。

『PHOSPHOR 3』は、まだ高品質のデジタルシンセシスが莫大な予算や学術的な研究施設のもので、低品質のデジタルシンセシスがビデオゲームや8bitの家庭用コンピュータを通じて一般の耳に入ってきた時代を彷彿とさせます。

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『PHOSPHOR 3』のトポロジーはalphaSyntauriを忠実に踏襲していますが、多くの現代的な機能が追加されており、オリジナルのサウンドを正確にモデリングすると同時にサウンドの探求に新しい方法を提供します。

Phosphorは、Voice OneとVoice Twoと名付けられた一対のボイスセクションで音を生成します。それぞれのボイスはウェーブテーブル・オシレーターとノイズジェネレーターがミックスされており、その信号のラウドネスを制御するADSRエンベロープ・ジェネレータもあります。また、モジュレーションのためにLFOを備えており、どちらかのボイスにルーティングすることも、両方にルーティングすることも可能です。各ボイスの最終段には、フィルター付きのディレイラインを備えています。 オリジナルのサウンドを反映したローレゾリューション・モードと、トップエンドの良さを追求したハイレゾリューション・セッティングを選択できる他、オシレーターをクロスモジュレーションしてSynclavierのFM機能を使ってみたりすることもできます。

『PHOSPHOR 3』 3には、ランダムソースを含む複数の波形を持つLFOが2基搭載されています。使用可能な波形の範囲が広く、パワフルで柔軟なモジュレーションソースとなります。『PHOSPHOR 3』のモーダル・モジュレーション・ルーティング・パネルは、サウンド・デザインを容易にします。MIDI/MPEパラメータ、ランダムなモジュレーションオフセット、LFOの割り当て、モジュレーション量の設定がワンクリックで完了します。

『PHOSPHOR 3』は、MPE機能が充実しています。インスピレーションを得たクラシックを音楽表現の最先端へと導きます。モダンなコントローラを活用して、往年のパッチに命を吹き込み、これまでにない演奏を実現します。あなたは一風変わったタイプですか？新しく実装されたTUNファイルのサポートにより、『PHOSPHOR 3』をキレさせて、非標準のチューニングの世界を探求してみましょう。誰もが楽しめる内容となっています。