プリセットが完パケまで使えるほど優秀で、ギターの演奏に集中できます。
《ギタリストが使うソフト音源/プラグイン・エフェクト #001》
メタルバンド GYZEのギタリスト/ボーカリスト/コンポーザーとして活躍する"RYOJI SHINOMOTO 氏"より、同氏が普段から楽曲制作等に使っているという『EZ DRUMMER 2』のレビューを頂きました。
名前の通り簡単操作に加え、クオリティが高いところが魅力ですね。
『EZ DRUMMER 2』は10年以上前、高校生の時に知人の紹介で使い始めました。EZ DRUMMER歴といっても過言ではありません(笑)。初心者の方にも非常に優しい操作性、かつ上級者も納得させるサウンドです。
8,000を超える豊富なMIDIグルーヴを収録しているので、ドラムパターンや曲構成に迷ったときに良いインスピレーションを受けることができます。その豊富なMIDIグルーヴの中からイメージに近いMIDIグルーブを探す「Tap 2 Find」機能などは非常に便利ですね。
Verse(ヴァース)/Chorus(コーラス)/Bridge(ブリッジ)など、曲のセクションに合わせてビートやグルーヴを選ぶことができるので、自分で的を絞りやすいです。また、昔リリースした曲には搭載MIDIフレーズをそのまま曲に使った事がありますね。それくらいクオリティが高いです。
『EZ DRUMMER 2』ではプリセットを選んでそのまま使います。
『EZ DRUMMER 2』はスネア/ペダル/シンバル等、好きなようにドラムキットをカスタマイズすることが出来ますが、私はカスタマイズせずにプリセットを選んでそのまま使います。
プリセットの完成度が素晴らしいので、太鼓の音量バランスやミキサー等を変に調整するよりも良い結果が生み出せると考えています。それは『EZ DRUMMER』が良いからなんですけどね(笑)。そういう部分はギタリストの方にとっては嬉しいかと思います。
ラフ制作はもちろん、完パケまで。あらゆる場面で使います。
作曲/編曲/エンジニアという側面から『EZ DRUMMER 2』以外を使う理由が見当たりません。音が良いのでどんどんインスピレーションが沸いてきます。ちなみに、完パケまで『EZX - METAL MACHINE』の「Big Room」というプリセットをそのまま使う事が多いです。エコー感がちょうどよい。自然なニュアンスが出せるので気に入っています。
そんな私がお気に入りの『EZX - METAL MACHINE』のプリセット「Big Room」を使ったデモトラックを作成しましたので聴いてみてください。曲始めのフィルのMIDIグルーブは、"Genre→Metal→Straight→Two Beat"のように検索し「Fills 02 DBL Kick Metal Crash」を採用。ソロ部分のMIDIグルーヴは、"Genre→Metal→Fills"のように検索し「Solo 02 Bottomless Pit Hi hat open」を採用しています。
いずれも簡単に!を意識したので5秒で探して選びました!!
EZ DRUMMER 2 デモトラック
EZ DRUMMER 2 デモトラック Drums only
ヘヴィメタルの場合はドラムに限らず(ギターやベースなども)、粒がそろっていることが自然で理想と考えているので、ベロシティマックスで均一で設定しています。ポップス系のお仕事では、内臓サウンドのビンテージやモダンをそのまま使いますね。拡張せずとも使えるサウンドが出せると思います。また、バンド練習する際、エレキドラムを使っているんですが、そこで鳴らしているサウンドも『EZ DRUMMER 2』ですね。
拡張音源が豊富で、自分に合うものを試すことができる。
『EZ DRUMMER』の使いたての頃は、『EZX - DRUMKIT FROM HELL』をよく使っていました。次に導入したのは、『EZX - METAL MACHINE』で、サウンドを聞いたときに衝撃を受けました。上記でも述べているように実際にリリースした曲の完パケまで使っているくらいサウンドの完成度が高いです。また、『EZX - METAL HEADS』も持っています。価格もリーズナブルですので、自分の耳を頼りに、自分自身の音楽性に合うものを試してみるのが良いかと思います。
ギターの演奏に集中することができるのが良いところですね。
ギタリストはギター大好きだと思うんですよ(笑)。故に、ドラムが単調になってしまうことがあると思うんですけど、『EZ DRUMMER 2』を使うと、豊富な内臓パターンやフレーズからドラムパターンを作成できるので、単調になることがあまりないし、フレーズを知ることで自分の肥やしにもなる。そこから学んでいって、自分のモノにできる流れが理想的だと思います。また、ギタリスト向けのレッスンも行っており、トラック制作が必要になる際は必ず『EZ DRUMMER 2』の収録フレーズを使っていますね。
最後に
プロを目指すならDTMを使えて自宅である程度の音源を作れることや、制作において英語で音楽用語を知っていくことが制作スピードを上げていくには必須であると思います。そこからギターが楽しくなるメリットもあるので、是非頑張ってみてください!
ギタリスト/ボーカリスト/コンポーザー
メタルバンド “GYZE(ギゼ)”のギター&ボーカルでメインコンポーザー。アジア人初のジャクソンギターの公式エンドーサー。速弾きリードギターとボーカルを同時に演奏するのが最大の特徴。また龍笛、二胡、三線、ヴァイオリン、ピアノ等もこなすマルチプレイヤー。2013年にイタリアCORONER RECORDSより逆輸入でデビューを飾りその後ビクターより国内メジャーデビューも果たす。ユニバーサルミュージックへの移籍を経て現在は再びビクターよりメジャー4作目の“ASIAN CHAOS”をリリースした。また現在ドイツのメタル・レーベルからも全世界リリースがされている。これまでに世界最大のメタルクルージングフェス”70000 TONS OF METAL”やドイツの”SUMMER BREEZE”、スペインの”Leyendas del Rock”などの巨大ヨーロッパメタルフェスにも日本人初出演を果たしている。
RYOJI SHINOMOTO Official Website »
RYOJI氏は作曲/アレンジ/ミックスなどの依頼も受け付けています。コンタクトはこちら »
リリース情報
GYZE
GYZE 10周年記念3部作全世界リリース。
各曲 iTunes Store他、主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中。
SONICWIRE取扱い全製品を表示したい場合は、SONICWIREを日本語で閲覧されることをお奨めいたします。