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高橋 涼馬 氏(mol-74/Seebirds)が使う『SERUM』

Presented by SONICWIRE

京都発のバンド、mol-74のベーシストとして、またSeebirdsという名義でも活躍中の"高橋 涼馬 氏"より、XFER RECORDS『SERUM』についてお話を伺った。

『SERUM』は、視覚的で創造的なワークフローを生み出すインタフェースを搭載しており、初心者でも直感的且つ手軽に調整可能なシンセサイザー音源です。

音楽やDTMを始めたきっかけについて教えてください。

学生時代に楽器が弾ける友達がいて、その子と一緒に演奏がしたくてベースを始めました。DTMについては、やっていたバンドが解散してしまった時に、自分ひとりだけでも音楽を作る方法はないかなと思い、色々と調べていくなかでDTMと出会いました。

使用機材(主に使用するギターやベースなども)について教えてください。

使用している機材は、以下のような感じですね。(2021年12月3日現在)

  • Bass:Fullertone Guitars JAY-BEE 60 5st
  • Guitar:Fender Limited Mahogany Offset Telecaster P90
  • PC:Mac book pro
  • AIF:Prism Sound Lyra1
  • Speaker:Neumann KH80 DSP

楽曲制作時に『SERUM』をご使用いただいているとお聞きしております。数あるシンセの中から『SERUM』を選んだ理由と、気に入っている部分はどのようなところですか?

とにかくGUIの分かりやすさが他のシンセと比べて圧倒的なところです。元々竿系の楽器ばかり触れてきた僕にとっては、シンセの音作りは調整する箇所も多く、とても複雑に感じていました。しかし、このSERUMでは音の変化が目でも簡単に認識出来るようになっているため、自分の感覚を元に音を調整できたりと、すごく使いやすく感じています。

▲『SERUM』メインページ

また、Spliceなど外部サイトでプリセットが多数公開されているところも魅力のひとつです。1から理想の音色を作りあげるのが苦手な自分にとっては、自分の求めている音に近い音を簡単に手に入れることができて、そこから微調整するだけですぐに使えるという拡張性も大きな魅力に感じています。自分がどんな音を求めているか曖昧な時も、色んな音色を試すことによって、その理想の輪郭がはっきりすることもあり、とても助けられています。

XFER RECORDS「SERUM」専用プリセット一覧 >>

お気に入りで良く使うプリセットや、お気に入りのセッティングを教えてください。

▲実際のセッティング例

楽曲内でPad系の音を入れることが非常に多いので、Padのプリセットは毎回一通り試します。

なかでも「PD_Pad1」や「PD_Pad2」あたりはよく選びます。隠し味として、NOISEの「CymMicBleed」を薄くレイヤーして、ざらつき成分を足すことで音の存在感を調整するのが最近のお気に入りです。

もしバンドマンが『SERUM』を使うとすれば、どのような使い方がおすすめですか?

ひとまずある程度フレーズの方向性を決めて打ち込んだ後に、プリセットを切り替えていって、自分の出したい音を探ります。その後一番良いと感じた音を微調整して、理想の音を作り上げる流れが簡単でおすすめです。

メインのフレーズ以外でも、補助的な形でシンセを使うだけで楽曲のクオリティが大きくアップすると思います。

ご自身のバンドで、実際に『SERUM』を使った楽曲があれば教えてください。

  • mol-74 - 光と塵(EP「Replica」収録)

    収録EP「Replica」配信サイト

    こちらの楽曲ではイントロからSERUMのプリセット「PD Lost Souls[AS]」を用いています。

  • Seebirds - すべて夢の中の恋人たち

    「すべて夢の中の恋人たち」配信サイト

    プリセット『PD D_Pad2[DU]』を調整して作ったPadの音を使用しています。またプリセットではないですが、ベースの音もSERUMを用いて制作しています。

楽曲中での『SERUM』使用例です。

Seebirds - すべて夢の中の恋人たち 「SERUM - OFF」

Seebirds - すべて夢の中の恋人たち 「SERUM - ON」

楽曲内では、DTM等で出されるデジタルの音と、竿モノなどの実際の楽器がうまく共存していると感じております。実際の楽器と『SERUM』(ソフト音源全般)を共存させる際に気を付けるべきところはどのようなところですか。

生楽器よりもシンセで作った音色の方が抜けやすかったり、前に出てきてしまうことがあるので、その辺りはトランジェントの調整やリバーブやサチュレーションをかけることによって音をオケに馴染ませるよう工夫をしています。音の境界線をボヤかしていくようなイメージです。

最後に、このインタビューをご覧頂いている方へ向けてメッセージをお願いします。

今までに色んなシンセを試してきましたが、その中でもSERUMは群を抜いて使い勝手がよく、音質も良いので、シンセのファーストチョイスにぜひおすすめします。シンセに苦手意識がある方も、ぜひ一度SERUMを使ってみてほしいです。きっとあなたの音楽を今まで以上に彩ってくれるはず。

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高橋 涼馬(mol-74/Seebirds)

mol-74のベーシスト、またSeebirdsのフロントマンとして活動中。

2019年4月3日に初のフルアルバム「mol-74」でメジャーデビュー。6月に行われたワンマンツアーmol-74 one-man tour 2019 「Morning Is Coming」のファイナル公演、東京マイナビBLITZ赤坂をソールドアウトするなど着実にステージを上げている。

2021年1月からはTVアニメ「BORUTO-ボルト-NARUTONEXTGENERATIONS」のエンディングテーマを担当。10月からはTVアニメ『ブルーピリオド』のエンディングテーマを担当する。

リリース情報

mol-74

3rd EP『Replica』

  • Replica
  • ミラーソング
  • 光と塵
  • Vanilla

2021年11月24日 (水)リリース

iTunes Store他、主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中。

Seebirds

配信Single『名残の花』

2021年4月28日 (水) リリース

iTunes Store他、主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中。

Demosong Playlist
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