「実力派の脇役」として使うことが多いですね。

Presented by SONICWIRE

SERUMを選んだのは、音に存在感があるから。

はっきりと主張するサウンドなので、適材適所、狙い通りに使えるところが気に入ってます。SERUMの音は埋もれなく、リードやベースリフなどの主役を担う強いキャラクター性が持ち味だけど、自分の場合はあえてSERUMを「実力派の脇役」として使うことが多く、素晴らしい働きをしてくれる印象があります。

シンセサウンドに求める事は「シンセのトラックの音量を下げても聴こえる、存在感のある音」です。

自分は基本的に歌アリのバンドサウンドの楽曲をアレンジをするのがメインです(とはいえ最近はそれだけではなくなってきましたが)。そこにシンセで厚みを足していくことが多いです。例えば、ギターリフをガツーンと鳴らしたいギターが主役の場面の時に、シンセを使ってギターリフと同じフレーズをユニゾンやオクターブで重ねたりします。ギターの帯域に近いシンセの音色で馴染ませるやり方もありますが、自分の場合はSERUMのサウンドのように、明快で強い音のシンセで重ねて音量を下げたほうが厚みが出ると思っています。

SERUM ON トラック

SERUM OFF トラック

「ここが欲しかった!」と思える音がすんなり出てくれるのでめちゃくちゃありがたいです。

最近のバンドサウンドの楽曲だと、サブベースやサブキック(生のキックにサビ頭などで重ねる808系のキック)を混ぜることも多いのですが、特にSERUMで作るサブベースの音が大好きです。エレキベースや生ドラムを邪魔せずにスピーカーを震わせるローを簡単に作ることができます。

エレキギターのサウンドでも同じ話なのですが、その音を単体で鳴らしたときにかっこいいと思えるかというよりも、他の楽器と混ざったときに「良い」と思えるかどうかが大事。そういう意味でSERUMは他の楽器と共存させるのが楽です。馴染むというよりは逆で、SERUMの音にはハリがあるので音量を下げても消えない(しつこいようですがそれが重要)。だから過剰にEQ処理しなくても良いし、リバーブなどの空間系を増やせば、立体的に奥行きがあってなおかつ主役を邪魔しない音が作れます。

EQやコンプでいじって音を作り込むのには結局限界があるので、SERUMのように元々出音に芯があるシンセを使う方が時間の節約にもなるし最終的な仕上がりも良いです。 ここまでは実用的なSERUMのサウンド面の話をしましたが、次はSERUMの「尖った」部分も紹介しようと思います。

現代的な音ヌケなら「Serum」!ギタリストがグッときたソフトシンセでTHE BACK HORN「コバルトブルー」のリフを鳴らしてみた

操作がシンプルでツマミごとの効果がわかりやすいので気付くと延々音作りしてしまう中毒性があります。

ダンスミュージックにおいて、SERUMはベースのパートにもよく使われています。基本的なベースサウンドはもちろん、変態系や破壊的なベースリフなどを作るときも重宝します。変態系のベースリフのジャンルといえばWobble bass。この頭わるわるでテンションが上がるサウンドは生まれて久しいですが、SERUMで作るWobble bassの音は異次元です。Wobble bassのステレオタイプなものは、流石に現在のバンド業界では聴かなくなってきました。だけど、SERUMによって次世代の大ヒットWobble bassサウンドの生まれる予感がするくらい、ユニークで個性的な音が作れますね。また、ベースリフが得意な事はもちろん、リードもイカつい音が作れます。豪華なパッドサウンドが鳴ってる上にリードを重ねると抜けてこない、ということはよくありますが、SERUMではそういうことにならない。しかも、色々いじらなくても目立ってくれるのでほんと助かります!リードのプリセットは特にぶっ飛んだ音色も多く、「これどんな曲に使うんだよ、、、」と呟きながらニヤニヤしてしまう感じで好きです。

SERUMで新しい音楽を作ってほしいという製作者の想いを感じます。

SERUMのプリセットは独特で面白いです。全体的に尖った音色も多く、もうちょっとポップスやロックで簡単に使えそうなプリセットがあってもありがたかったとも思いますが(笑)

Riser系のプリセットも使い勝手がいい。Riser(徐々盛り上げていく効果を演出するサウンド)はバンドの楽曲でも入れる機会が多いのですが、ベタすぎず効果的なプリセットが多い印象です。

インターフェースがよくできてる

オリジナルの音色を作るのが楽しいのでギタリストでこれからシンセも使いたい、という人にもおすすめではないでしょうか。個人的にはOSC AのWarpをFM(from B)にしてOSC Bを過激な設定にするのが大好きです。

SERUMのエフェクトはシンプルですがかなり愛用してます。

モジュレーション系(フランジャーなど)は特にわかりやすく、細かい作り込みはできないものの、エフェクトの濃さがちょうど良く、「これこれ!」っていう利き方なので便利。SERUM FXというSERUMのエフェクト機能だけを抜き出したプラグインがついてくるのですが、それもよく使います。

最後に

SERUMはシンセを脇役で使う音楽でも、主役にする音楽でも両方で役立ちます。 おすすめです、ぜひ使ってみてください!

菅波栄純(THE BACK HORN)

1979年10月16日生まれ

ギタリスト/作詞家/作曲家

福島県出身。 結成20年を経て活動中のバンドTHE BACK HORN所属。 ギタリスト/作詞作曲者であり楽曲提供・プロデュースも精力的に行っている。

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リリース情報

THE BACK HORN

配信シングル「瑠璃色のキャンバス」

2020年6月24日(水)リリース

iTunes Store ほか主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信。

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