SONICWIRE

お手ごろな価格で「新しい音」に出会えるプラグイン4選!

2026年10月9日 17:43 by mas

「高い品質で手ごろな価格」をモットーに、ユニークで実用的な製品を次々とリリースするAudioThing社。

今回は、ベストセラーの『Speakers』から新作『Orbita』まで、普段の楽曲制作にスパイスを与えてくれる4つの製品をピックアップしました。

「最近、音楽制作がマンネリ気味…」

「エフェクティブなアプローチで楽曲を彩りたい!」

という方は必見の内容となっております。ぜひ最後までご覧ください!

AudioThing社のご紹介

2011年4月、作曲家兼サウンドデザイナーでありプログラマーでもあるCarlo Castellano氏によって設立された、アイルランドに拠点を置くデベロッパーです。

ヴィンテージ真空管の温かみから、複雑なコンボリューション処理エフェクト、アナログドラムマシン、さらには希少なサンプルのエミュレーションまで、クリエイターの想像力を掻き立てる幅広いプラグイン / ソフトウェア音源 / ライブラリを開発しています。


AudioThing_studio

『Speakers』

「このボーカル、電話を通した音にしたい…」

「ピアノをLo-Fi化して、楽曲の中にアクセントが欲しい」

そんなアイデアを思い付いたとき、マイクとスピーカーのモデルを選択するだけで瞬時に叶えてくれるエフェクトプラグイン、それが『Speakers』です。

47種類のスピーカーと30種類のマイク、さらには35種類のバックグラウンドノイズを自由に組み合わせることが可能。EQやコンプレッサーも内蔵しており、その場ですぐに音作りができます。


『Speakers』
『Speakers』

『Noises』

DTMに慣れてくると、この楽曲のこのパートにだけホワイトノイズを忍ばせたいなと思う瞬間があるかもしれません。そんなときに、ノイズを直感的に付与できるプラグインがあれば嬉しいものです。

『Noises』は、ドイツの作曲家Hainbach氏との共同開発のもと、貴重なヴィンテージ計測機器やテープマシン、アナログシンセ、さらには電気音響や磁場の実験など、何百ものレコーディング環境から作成されたノイズを元に生まれました。

中央の大きなダイヤルを回すだけで、内蔵のシーケンサーがノイズを「音楽的」に付与・調整してくれるため、最小限の作業で楽曲に深みを与えることが可能です。


『Noises』
『Noises』

『miniBit』

『miniBit』は、80年代のゲーム機やレトロ・コンピューターのサウンドを扱いやすいシンセサイザーに昇華したソフト音源です。

18種類の波形を持つオシレーターに加え、1オクターブ下の矩形波を生成するサブ・オシレーターを搭載しており、太いチップチューン・サウンドを鳴らすことができます。さらに内蔵のビットクラッシャー(ビット深度を下げて、意図的に音を劣化させる機能)も優秀で、ザラついたノイジーなレトロ・サウンドを簡単に生み出せます。

ランダマイザーも搭載しており、ボタン一つで予期せぬサウンドとの「偶然の出会い」を楽しめるのも大きな魅力です。


『miniBit』
『miniBit』

『Orbita』

「ユークリッド・リズム」をご存じでしょうか?これは、決められた長さの中で、指定した回数の音を「できる限り均等に配置する」ことで生まれるリズムパターンです。

例えば「16ステップの中で、5回だけ音を鳴らす」と想像してみてください。これを計算すると「3ステップごとに発音、1ステップ余る」になりますよね。つまり均等には割り切れず、ループさせると音の間隔にズレ(2ステップの空きと3ステップの空きが組み合わさったパターン)が生じます。下の図は、このようなリズムのループを円形で表したものです。

円の上にある16個の点はリズムの「ステップ」を表しており、矢印の方向へ進んでいきます。青色のステップ(1、4、7、10、13)を通過する時だけ音が鳴る仕組みです。

ループさせると円をぐるぐると回るため、16ステップ中の「1→4→7→10→13→1…」というタイミングで音が繰り返し鳴り続けます。


ユークリッドリズム

このような変則的なリズムを奏でてくれるリズムマシン、それが新作の『Orbita』です。

8つのサンプルトラックを備えており、発音回数を指定すると自動的に発音タイミングが「できる限り均等に配置」されます。8トラックそれぞれに独立したビートを割り当てることで、複雑なポリリズムやアクセントの移動、スウィングなどを視覚的に探求することができます。

「偶然ノれるビートが生まれる」

感覚派のDTMerにはうってつけのドラムマシンになっています。


『Orbita』
『Orbita』

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した製品のほかにも、歴史的建築物の音響をエミュレートした『Environments』や70年代のBBDディレイ/エコーを再現した『Mantis』など、マニアックで創作意欲を掻き立てる製品を多数取り揃えております。

こちらのページで気になる製品の詳細やデモサウンドをチェックするだけでも楽しめますので、ぜひ一度ご覧になってみてください!