SONICWIRE

SpitfireよりÓlafur Arnaldsとのコラボ製品第5弾、『CELLS』が登場

2024年11月15日 17:00 by mak

SPITFIRE AUDIO『OLAFUR ARNALDS CELLS』

数々の一線級作曲家、演奏家とコラボレーションしてきたSPITFIRE AUDIOより、独創的でストイックで、一方で最も多く魂をぶつけ合ってきたÓlafur Arnaldsとのコラボ製品第5弾『OLAFUR ARNALDS CELLS』がリリースされました。

歴代製品『OLAFUR ARNALDS COMPOSER TOOLKIT』(2015)『OLAFUR ARNALDS EVOLUTIONS』(2017)『OLAFUR ARNALDS CHAMBER EVOLUTIONS』(2018)『OLAFUR ARNALDS STRATUS』(2020)はNI KONTAKTエンジンをベースとしていましたが、新作はSPITFIRE AUDIOエンジンで動作。より制約を取り払って発揮される機能やいかに。

調性感のある独創的な音色を奏でるストリングス・テクスチャー音源
税込価格 ¥38,841¥31,072
  • メーカー:SPITFIRE AUDIO
  • カテゴリ:ソフト音源

自動演奏や連動、あるいは偶然性や機構といった、一見散り散りなコンセプトの調合に滲んだ彼の美学が、最先端技術と最新の姿を伴って、新たに私たちの手元にも届くのです。

チートじゃないか……ひとは言う

前述の製品を一つでもお持ちの方の中には、SPITFIREの理念とÓlafur Arnaldsの美学との噛み合い方に絶妙さを感じておられる方も少なくないでしょう。

2018年から開発の始まった本製品もそうしたやり取りの延長上にあり(『STRATUS』は時系列が逆転するので無視します)、一連の製品、海外で聞かれる声として『OLAFUR ARNALDS CHAMBER EVOLUTIONS』と親和性が高いとのこと。

『OLAFUR ARNALDS CHAMBER EVOLUTIONS』だけでもチートに近かったのに、本製品が加わることでよりチート度がUpするわけですね!

ソフト音源 「OLAFUR ARNALDS CELLS」 | SONICWIRE

作曲家が調を指定し、めいめいの演奏家がそれに最適な形で応じる……といったプラクティスを元にしたのが『CELLS』。

0から1を作る、1から10を作るのとはまた別の作曲法の提示と考えられます。チート……といわれても、箱を開けてみれば原動力は音楽家同士の「コミュニケーション」に他ならないといえます。

閃き、色彩、深み

Walkthrough動画でSPITFIREの創設者Paulが試奏し、隠すこともなく驚きを示すように、ここでは指定したルールに則った偶然の産物が紡がれます。

多数追加収録されたシンセの音も相まって、Ólafurの目指したアナログとエレクトロニックの融合も、ここで完遂、再現されます。

本製品は、作曲家の産みの苦しみを軽減するだけでなく、作曲家自身に驚きと高ぶりをもたらす「奥の手」ツールキットとも言えるでしょう。