「十分にリアルなサウンドで今どきのトラックに負けない音が作れます。」 SOUNDIRON『HYPERION STRINGS ELEMENTS』レビュー：菅波栄純氏（THE BACK HORN）

2020年9月4日 18:00 by kta

自身のバンド「THE BACK HORN」のギタリストや、作曲家／作詞家として幅広く活動している菅波栄純氏より、ダイナミックな表現が可能な、オールジャンル対応ストリングス音源『HYPERION STRINGS ELEMENTS』のレビューをいただきました！

『HYPERION STRINGS ELEMENTS』はコチラ

菅波栄純氏：

SOUNDIRON『HYPERION STRINGS ELEMENTS』は派手な音なのでPOPS、ロック、ダンスミュージックに向いています。十分にリアルなサウンドで今どきのトラックに負けない音が作れます。音色やアタック感を直感的な操作で簡単に調整できるデザインが最高です。

「SWELL」や豊富なアーティキュレーションを使いこなすことでダイナミクスをかなりのところまで作り込めます。とくに「SWELL」の使い方がキモになると思いました。

個人的に面白かったのは「OFFSET」をフルテン近くにしたときのシンセストリングスサウンドです。生っぽさは全くなくなって「ザ・シンセ」みたいな音になるのですが、その音を『HYPERION STRINGS ELEMENTS』内蔵の「EFFECTS」や「SPACE」で加工しまくると、ユニークなシンセストリングスがとてもイージーに作れます。作曲意欲の湧く音が出ますのでぜひ試してください。