第2回DTM入門講座 – 曲の作り方を学ぼう!
今回は、曲作りを進めていくにあたって、楽曲に必要な「リズム」や「ハーモニー」、
そして音を混ぜて曲を聞きやすく仕上げる「ミックス」について解説します。
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ドラムの基本とリズムパターン
まずは、音楽に欠かせない要素の一つ「リズム」についてです。
ドラムは、音の高さが異なる複数の太鼓やシンバルなどを組み合わせた楽器で、音楽のリズムを刻む重要な役割を担っています。
ドラムは主に「バスドラム(キック)」「スネアドラム」「ハイハット」のパーツで構成されています。ほかにも、「タム」「クラッシュシンバル」「ライドシンバル」などを使い、リズムを装飾していきます。
ドラムのリズムパターンには、様々な種類があります。まずは基本的な「8ビート」と「16ビート」を覚えておきましょう。
これらはあくまで一例です。最初は基本のリズムから始めて、徐々に複雑なリズムにチャレンジしてみましょう。自分の好きな曲のドラムがどうなっているか、分析しながら聞いてみても面白いかもしれません。
よく見ると2つのビートの違いはハイハットを叩く回数が変わっただけだというのがわかります。
また、大多数のフレーズはスネアを2、4拍目で打つ形になります。あとはバスを好きなタイミングで鳴らしてみることで、簡単にオリジナルのドラムフレーズが作れます。
DAWソフトでドラムパターンを作るには、いくつか方法があります。
ピアノロール画面で、マウスを使って音符を一つずつ入力していきます。
DAWソフトによっては、「ドラムマシン」と呼ばれる、ドラムパターン作成に特化した機能があります。元から用意されているドラムパターンを使ったり、直感的にドラムパターンを作成することができます。
最初は基本の8ビートや16ビートのパターンを真似することから始めて、慣れてきたら自分なりのリズムパターンを作ってみましょう。
また、いきなりドラムパターンを自分で入力するなんて難しいという方もいるかと思います。そんな方にオススメなのが、ドラムのフレーズを提案してくれるようなドラム音源。
例えばToontrack社の『EZdrummer 3』では、読み込ませたコード進行やリフなどに合わせてドラムパターンを自動生成してくれる「Bandmate」機能や、マウスで入力したリズムに近いフレーズを検索できる「Tap2Find」機能など、頭の中にぼんやりとイメージしているドラムパターンを簡単に探すことができます。
そんな豊富な機能に加えて、幅広いジャンルに対応できるドラムキットとプリセットが収録されているので、これからドラムの打ち込みも含めた音楽制作を検討されている方にピッタリです。
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EZdrummer 3: Bandmate
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EZdrummer 3: Tap2Find
スケール(音階)
次に、後述する「コード進行」やメロディを考える際に重要な「スケール」という概念について、簡単に触れておきたいと思います。
スケールとは、ある一定のルールに基づいて音を順番に並べたものです。日本語では「音階」と呼ばれます。
ピアノの鍵盤をイメージしてみてください。「ド」から1オクターブ上の「ド」までには、白と黒の鍵盤が12個、つまり音は12種類あります。しかし、この12音のうち、一つの曲(曲中で転調しない)を作るときによく使う音は「どれか7音」だけなのです。この7音の組み合わせを「スケール」と呼びます。
「ドレミファソラシド」は、最もよく知られているスケールの一つ。
音楽の世界では「ド」→「C」、「レ」→「D」といったように、アルファベットの名前がついていて、「C」から始まる「ドレミファソラシド」には、「Cメジャースケール」という名前がついています。
実は、このメジャースケールは、「C(ド)」の音から始まるものだけではありません。「D(レ)」始まりの「Dメジャースケール」、「E(ミ)」始まりの「Eメジャースケール」…というように、全12種類の音それぞれから始まるメジャースケールが存在します。始まる音は違っても、音の並びのルールは同じなので、どのメジャースケールも「ドレミファソラシド」に聞こえる響きを持ちます。カラオケでキーを変更しても同じ曲に聞こえる、あの感覚をイメージしてください。
「メジャースケール」の他にも、暗い響きの「マイナースケール」、民族音楽風のスケールなど、様々な種類があります。たくさんありますが、全部覚えようとしなくて大丈夫です。もしスケールを理解することから始めたい方は、幅広いジャンルで使える「メジャースケール」と「ペンタトニックスケール」という2種類のスケールから学んでみると良いと思います。
これらのメリットはありますが、最初は難しく考えなくて大丈夫です。
曲作りの時に使う音にはある程度の法則があることを頭の片隅に置いておくだけで充分です。まずは、一番わかりやすいピアノの白い鍵盤だけを使った「Cメジャースケール」の音だけを使って、自由にメロディを作ってみたり、音を重ねてみましょう。曲作りを進めていきながら、少しずつ理解を深めていけば、より自然で表現力豊かな音楽を作れるようになりますよ!
コード(和音)
「コード」とは、高さの異なる複数の音が同時に響くときの音の組み合わせのことです。日本語では「和音(わおん)」と呼ばれます。
基本的にコードは、上で説明したスケールの音を一つ飛ばしで3つ(三和音)または4つ(四和音)重ねたものになっています。例えば、「Cメジャースケール」の「ドレミファソラシド」の中から一つ飛ばしで3つ重ねると「ド・ミ・ソ」「レ・ファ・ラ」……と、7種類のコードを作ることができます。
こうしてできる7通りのコードを「ダイアトニックコード」と言います。そして、右図に記載されている7つのコードは、「Cのキーのダイアトニックコード」ということになります。
これらのコードを自由に組み合わせて繋げるだけで、自然なコード進行の曲が出来上がります。まずはこの7種類のコードを好きな順番で並べて弾いてみるところから作曲を始めてみると良いかもしれません。
コードは大きく分けて「明るい響き」と「暗い響き」の2種類があり、それぞれ「メジャーコード」「マイナーコード」と呼びます。家にピアノやスマートフォンのピアノアプリがある方は、実際に「ド・ミ・ソ」「レ・ファ・ラ」を同時に弾いてみてください。「ド・ミ・ソ」は明るい雰囲気を、「レ・ファ・ラ」は「ド・ミ・ソ」に比べて暗い雰囲気を感じるはずです。
コードの名前は、そのコードの中で一番低い音のアルファベットで表し、マイナーコードにはアルファベットの後ろに「m」をつけます。メジャーコードには何もつけません。例えば、「ド・ミ・ソ」はメジャーコードなので「C」、「レ・ファ・ラ」はマイナーコードなので「Dm」となります。
先ほど説明したコードを順番に並べたものを「コード進行」と呼びます。コードを組み合わせることによって、曲の展開や雰囲気が形作られていきます。コード進行にはたくさんの種類がありますが、まずは代表的なコード進行を覚え、それに沿って曲作りを進めていくのがおすすめです。
コード進行は、曲の雰囲気や展開を大きく左右する重要な要素です。同じメロディでも、コード進行が変わると曲の印象がガラリと変わることがあります。
このページで紹介しているコード進行はあくまで一例です。インターネットで「コード進行」と検索すると、たくさんの例を見つけることができます。また、好きな曲のコード進行を調べて、どのような響きか分析してみるのも面白いかもしれません。
DAWソフトでコード進行を入力するには、いくつかの方法があります。色々なコード進行を試して、自分の曲にぴったりのコード進行を見つけてくださいね!
ミックスって何?:音の交通整理
ここからは、曲がある程度出来上がってきた後の重要な工程、「ミックス」について解説します。
「ミックス」とは、複数のトラックの音量バランス、音の左右の位置、音質などを調整し、曲全体のサウンドをまとめる作業のことです。
たくさんの楽器が同時に鳴っていると、それぞれの音が聞き取りにくくなってしまいますよね。ミックスは、そんな音たちを「交通整理」させ、特定の楽器だけが目立ったり、逆に埋もれたりしないように、音楽として一体感がある聞こえ方になるように仕上げる作業です。
また、ミックスの過程で曲の雰囲気や、伝えたい感情をより効果的に表現できるように、音に効果や加工を施したりして、曲の味付けも行います。
ミックスでは、音量を調整する「フェーダー」や、音が聞こえる左右の位置を調整する「パン」、その他にも音に色々な効果を加える「プラグイン・エフェクト」と呼ばれるツールを使って音を調整します。
プラグイン・エフェクトを組み合わせることで、楽器や曲全体のサウンドを劇的に変化させることができます。ぜひ色々なプラグイン・エフェクトを使って、イメージ通りの音になるように調整してみてください!
DAWソフトにはすべてのトラックの音をまとめる「マスタートラック」というものがあります。マスタートラックでは曲全体の「総仕上げ」を行います。
ここでは曲の音を大きく変化させることはあまりしませんが、「イコライザー」を使って気になる部分を微調整したり、「コンプレッサー」を使って音を聞きやすくまとめたりします。
また、最終段に「リミッター」というエフェクトを使うと、曲全体の音量を上げ、迫力のあるサウンドにすることができます。リミッターをかけると手軽に迫力のある音になりますが、かけすぎると逆に音が歪んでしまうので注意が必要です。リミッターに頼りすぎず、個別の楽器のレコーディングやミックスをする段階で良い音を作ることが大切です。
ミックスは、音楽制作の中でも特に奥が深い工程です。
同じ楽器で同じメロディを演奏していても、ミックスによって曲の印象は大きく変わることもあります。色々なテクニックを試して、自分だけのサウンドを追求しましょう。
いかがでしたか?実際に曲作りをする工程がイメージできたでしょうか。
第3回は、曲作りに便利なツールや「初音ミク」を使ってメロディを作る方法を紹介します。
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