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空き時間5分で習得!お手軽パーカッション・ガイド(コンガ編)

2025年7月4日 16:00 by fum

特定のパーカッションやリズム・パターンにスポットを当て、サクッと知識を深められる【お手軽パーカッション・ガイド】

第2回となる本記事では、コンガをご紹介!コンガの代表的なパターンやアンサンブル例と共に、パーカッションの世界をのぞいてみましょう!

conga( コンガ )

コンガはキューバ発祥の樽型の打楽器で、上部に張られた皮を叩いて鳴らします。

コンガは一本で演奏する事も可能ですが、口径の異なるものを並べて演奏することで、音程に変化を加える事も可能です。口径はメーカーにより様々ですが、一般的に11インチ~の口径を「キント」、11.75インチ~の口径を「コンガ」、12インチ~の口径を「トゥンバドーラ」と呼んでおり、口径が大きいほど音程が低くなります。

七色の音色(多彩なサウンド)

コンガは皮の叩き方で7種類(以上)の音を鳴らすことが出来ます。

主な奏法

・ ヒール:「パッ」という音。手の付け根を打面に置くように鳴らします。

・ トゥ:「クッ」という音。指先を打面に置くように鳴らします。

・ ベース:「ドゥン」という音。打面に手のひらを真っすぐ下ろすように鳴らします。

・ クローズ:「トフ」という音。指先で打面を押さえつけるように鳴らします。

・ モフ:「ポフ」という音。指先を揃えで打面の淵を押さえこむように鳴らします。

・ オープン:「ポーン」という音。指全体で打面を叩いて鳴らします。

・ スラップ:「カッ」という音。打面をはじくように叩いて鳴らします。

きれいに音が鳴らせるようになるまでは演奏技術を磨く鍛錬が必要になりますが、DTMで打ち込む場合は演奏技術の心配はいりません。人間っぽいグルーブを出したい場合は、音の強弱にバラつきを加えたり、ノートを少しルーズに配置していくとよいでしょう。

コンガ?ボンゴ?

同じキューバ発祥の打楽器でコンガと混同されがちなボンゴは、直径8インチ前後のコンパクトな太鼓が2つ連結しているもので、深くて豊かな音を出すコンガに比べ、高音で軽快な音色が特徴です。

ボンゴが印象的に使用されている楽曲

5分で習得!コンガの代表的なリズム

Tumbao( トゥンバオ )

ヒールとトゥがハイハットのようにリズムをキープし、2拍目でスラップ、4拍目にオープンが入ってきます。

シーケンサー上で見ると下図の様な配置になります。

▲Tumbao

ドラムとのアンサンブル

tumbaoのリズムパターンをベースにフィルアレンジを加えています。

シーケンサー上で見ると下図の様な配置になります。

▲トゥンバドーラのオープンサウンド(図内オープン2)が加わることにより、表情豊かなグルーブが生まれています。

応用:Tumbaoを再構築

コンガの音が曲に合わない時は、異なるサウンドに差し替えるのも現代的なアプローチといえるでしょう。

付録:コンガを感じてみよう

コンガがアンサンブルの中でどのように鳴っているのか、実際に聞いてみましょう。

アイデンティティ

イントロから印象的なスパイスを加えるコンガサウンド。

Shining Of Life

4つ打ちのキックドラムに有機的な息吹を吹き込むコンガは、ハウスミュージックの歴史において切り離す事のできない存在です。

AdrenaLine

バンド全体を接着剤のように繋ぎ合わせる事が出来るのもコンガの魅力です。

Skate

モータウンやフィリーソウルを体現するSilk Sonic サウンドに、クラシックなグルーブを与えています。

長く短い祭

間奏以降から合流するコンガ。乾いたフレーバーが夏らしさと祭感を増幅させています。


パーカッションの中でも比較的多くの楽曲で耳にすることができるコンガの魅力を感じていただけたでしょうか。裏拍にアクセントを持つことで “いい感じ” に馴染んでくれますので、ぜひ楽曲制作でも取り入れてみてください!

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