SPITFIRE AUDIOのABBEY ROAD ORCHESTRAシリーズ、木管楽器編の先鋒はフルート!
SPITFIRE AUDIO『ABBEY ROAD ORCHESTRA: FLUTES』
劇伴を含めたガチ作曲用の完全網羅オーケストラ音源として目下進行中のSPITFIRE AUDIOのABBEY ROAD ORCHESTRAシリーズ。優先的に必要とされる弦楽器、打楽器編をいったん(今後の補強可能性を考慮して「いったん」とします)完結し、続いて始まったのは木管楽器編。
『ABBEY ROAD ORCHESTRA: FLUTES』はタイトル通り詩情豊かなフルートセクション(a2)のライブラリー。コンパクトながらも幅広い情緒表現に対応するお手頃なCORE版と、さまざまな音楽ジャンルに網羅的に対応可能なPROFESSIONAL版の2グレードが本作でも用意されています。
素早く、柔軟なSPITFIRE製のエンジンとインターフェースが優美繊細に端麗に、あるいは駆り立てるように作品に色を加えていきます。
- メーカー:SPITFIRE AUDIO
- カテゴリ:ソフト音源
- メーカー:SPITFIRE AUDIO
- カテゴリ:ソフト音源
PROFESSIONAL vs CORE
CORE版はテヌート、ラン、スフォルツァンド、トリル、トレモロ、複数のショートノートに複数のレガート、さらにフルート特有のフラッターといった必須テクニックを収録し、シリーズの他製品同様にABBEY ROAD STUDIOSのエンジニアであるSimon Rhodesによる、バランスの整ったミックス信号が1つだけ収録されています。
PROFESSIONAL版ではここにレガート等ロングノートの増強やマルチプルタンギングといった特徴的なテクニックが加わるほか、ツリーやアウトリガー、近接など総計16のマイクシグナルを使用でき、シチュエーションに適したバランスで磨き抜かれたサウンドを仕上げられるようになっています。
大雑把にいえば、通常使用の範囲でサウンドはほぼ同じ”究極を目指した“クオリティで得られ、操作感も変わりません。もしもそれを凌ぐ表現力、場への適応性を求めるならばPROFESSIONAL版が不可欠ということになります。
一貫した操作性を誇るSPITFIREエンジン
改めて記しますと、SPITFIRE AUDIO製品にはNATIVE INSTRUMENTS社のKONTAKT(無償のKONTAKT PLAYERを含みます)のみに対応するKONTAKTライブラリと、SPITFIRE AUDIO社の独自開発によるSPITFIRE ENGINEとがあります。
SPITFIREエンジンはSPITFIRE製品のみを扱うため起動が速く、何より作曲家が扱いやすいよう構成されているため、必要な機能へのアクセスの良さ、制作の集中力を途切れさせない快適動作が特徴です。もちろん一貫した操作体系ですので、複数のライブラリを同じ感覚で扱うことが可能。
製品ごとに対応エンジンが異なることにご注意いただく必要はあるのですが、原則として本製品のようなシリーズは同一エンジンをベースとすることで音響や操作性の一貫性を保っています。
また、SPITFIREエンジン対応製品は、製品ダウンロード用ソフトウェア(SPITFIRE APP)とお使いのDAW以外に別途’中間ソフトウェア’を必要とすることは一切なく、プラグインソフト方式の’単体のソフトウェア音源’として動作します。
さて、まだ先は長いですが、すべてのABBEY ROAD ORCHESTRAシリーズが出揃った暁には、本物さながらのダイナミクスを表現可能な”最も強力で最も情緒的なオーケストラ“が、ふだんの制作環境の中に再現されることになります。プロフェッショナル御用達となるであろうライブラリーの今後に乞うご期待!
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