SONICCOUTURE『PAN DRUMS II』 7種のハンドパンをお手軽フィーチャー
SONICCOUTURE『PAN DRUMS II』
前バージョンから約10年経つ間に、SONICCOUTURE社の見つけたハンドパンはいよいよ7種となりました。これを機にライブラリも『PAN DRUMS II』へとアップデート!
ハンドパンは、(主に)素手での演奏により奥ゆかしく、ときに妖艶なサウンドを生み出すため、見た目もサウンドもカリブ海のスチールパンのようでありながら、そうした賑やかな音楽とは真逆に、ニューエイジやスピリチュアル系のミュージシャンに愛用されてきました。
SONICCOUTURE社の得意とする自動演奏の最先端アルゴリズム、Generative Toolsを活用しながら、他では代えがたい効果を狙ってみませんか?
貴重な7種の共鳴楽器
元祖といえるスイスPANArt社のHang MK1, MK2、続く米国Pantheon Steel社のHaloの2モデル、英国Meridian、そしてそれらとは趣を異にするRock Creek社のTongue Drum、さらにロシア産のTongue DrumであるRav Vastが一堂に会する機会はほぼなく、本ライブラリではじめて七種七様に収録されました。
指先、関節、手のひら、ものによってはマレットで、トーンフィールドと称する音程部の中央や縁、あるいはそのどちらでもない部分、あるいは底面を叩いた音が収録されています。
ハンドパンは現在進行形で奇抜な演奏の開発も行われている中ではありますが、オーソドックスな奏法を網羅しており既存の曲にフィーチャーするなら充分すぎる内容です。
SONICCOUTURE社自慢のGenerative Tools…だけじゃない
『HAMMERSMITH PRO』『GEOSONICS II』『THRENODY: AVANT-GARDE STRINGS』にも搭載されたGenerative Toolsは、本ライブラリではJAMMER, WEAVERの2機能を採用しています。
メインを張るハンドパンとしての使い方以外に、ヒプノティックでミニマリスティックな伴奏を担わせる楽しさも感じさせてくれます。
また大々的に謳ってはいませんが、マイクロチューニングにも本格対応。大家Sevish氏のScale Workshopで作成したチューニングファイルをインポート可能になっており、より実験的、あるいはオーガニックなサウンドを繰り出せるようになりました。
実物を入手するにはお財布が心もとなすぎる。だけど唯一無二のあの音が欲しい。そんなもどかしげなクリエイター(筆者を含む)にお伝えしたいライブラリーの一つです。
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