最近はリズム系の音は海外のサンプル配信サービスからサンプルを取ってくることも多くなってきたのですが、バンドサウンドのドラム感、特にスネアの細かいニュアンスなどはドラム音源じゃないとな、と思っています。

『EZ DRUMMER 3』の音を出して最初に「音が良いな」と感じました。今までの定番のドラム音源では、デフォルトでは色々と手を加えないと今風の音にならない印象でしたが、『EZ DRUMMER 3』はプリセットの音が今風で使い勝手のいい音です。

定番のドラム音源だとプリセットではロックや一昔前のポップスの音が出がちで、R&Bやファンクなドラムを鳴らしたい時にちょっと物足りない感があったのですが、『EZ DRUMMER 3』はしっかり芯がありつつクリアな音の印象です。個人的にファンクなサウンドが好きというのもあるんですが、痒いところに手が届くという感じです。簡単に扱えて、キックもスネアもシンバル類も良い音源は珍しいと思います。笑

■『EZ DRUMMER 3』のメイン画面

あとビックリした機能は”Tap2Find”機能と”Bandmate”機能です。

「Tap2Find」では、『EZ DRUMMER 3』内で1小節分キックとスネアを打ち込むことでそれと似たフレーズを提案してくれる機能なんですが、個人的な使い方としてフィルなんかをこれで探すのはめちゃめちゃ良いなと思ってます。

やっぱりフィルってフレーズの引き出しがないとなかなか思い付かないし、アーカイブがあったとしても探すのに時間がかかる。でも「Tap2Find」機能なら、例えばスタジオでドラマーさんに「ﾄｩｸﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾙﾙﾝみたいなフィルが欲しいんですよね～」ってお願いして叩いてもらうのと同じようなことができるんです。これはめちゃめちゃ助かります。

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  ■「Grooves」タブ

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  ■「Tap2Find」機能

あと「Bandmate」機能は、こんな機能付いてていいの？って思いました。例えばギターのワンフレーズを弾いて、その音源ファイルを「Bandmate」機能で読み込むとその音源にあったドラムフレーズを何パターンも提案してくれるというもの。正直この説明を読んだ時かなり眉唾で、「かっこいいドラムフレーズは出てこないんだろうな」とか、「微妙にリズムが合ってなかったりするんだろうな」と思ってたんですが、見事にかっこいいフレーズを提案してきて椅子ごとひっくり返りました。

■「Bandmate」機能

宅録において、スタジオでドラマーさんと相談しながら作るというのに近いことが良い精度でできてしまっているわけです。正直この機能だけで一日遊べます。まだ作曲歴が浅い人にとって裏ワザみたいな機能ですし、大量に曲を作るプロにとってもかなりの時短になると思います。

僕も今主力のドラム音源として使わせてもらってるので、かなりオススメです。