【TIPS】『AMPLITUBE』/『Ampire』を用いた、エレキギターの音作りの方法をご紹介。
実際のアンプに通さなくても、DAWソフト上でプラグインを用いてエレキギターを奏でられる時代。しかし、実機の感覚で音作りをすると上手くいかず、苦労している人も少なくないはず。
本記事では、無償の STUDIO ONE PRIME 5(エムアイセブンジャパン公式ページ) にも付属している『Ampire』と、SONICWIRE取扱い製品のIK Multimedia『AMPLITUBE 5』/『AMPLITUBE 5 MAX』を用いて音作りを紹介していきます。
記事内の『AMPLITUBE』の項で使用しているアンプ「Brit 8000」は、無償の『Amplitube 5 CS』(IK Multimedia公式ページ)でもご使用いただけます。尚、『AMPLITUBE』のマイクセッティングはデフォルトのままですので、『Ampire』と共に記事中のスクリーンショット画像を参考に音作りを試してみてください!
誰でも試すことができるよう、比較的安価な製品をチョイスしました。
- エレキギター:EPIPHONE レスポールタイプ
- オーディオインターフェース:BEHRINGER UM2
- シールドケーブル:CANARE LC03
今回はロック向けギターアンプの代名詞である、Marshall製アンプをモデリングしたものを使用し、最もオーソドックスな音作りをご紹介します。エレキギターのサウンドと言えば、しっかりと歪ませたオーバードライブサウンドですよね。実際のアンプで鳴らす感覚で音作りをしてしまうと、若干迫力に欠ける場合があります。プラグインでオーバードライブな音を使う時、ピックアップは“リア”がおすすめです。
バッキングの場合
『Ampire』では、低音の迫力が押し出されており、楽曲に混ぜてもギターが際立ってくれる印象。コードを主体としたリフを作る際に最適です。
ミドルを意識したサウンドに仕上げてみました。低音の迫力は上記の『Ampire』ほどないものの、『AMPLITUBE 5』のサウンドの特性上、粒立ちが良いのでオーソドックスなバッキングパートに最適です。
ギターソロの場合
両製品共に基本的には粘り気のある、歪み感の強いソロパートに仕上げてみました。ソロパートでは、両製品ほぼ同じ形でイコライジングをしています。『Ampire』の方が落ち着いており、粒が荒いものの楽曲に馴染みそうな印象。対して『AMPLITUBE 5』は、「パキッ」と粒立ちがはっきりとしており、ソロとしての迫力が出ています。
次は、ポップスに最適な音作りを紹介します。ポップスはサウンドの幅が広い故に、音作りの方向性を迷ってしまう事も多いと思います。今回は一例として、ピックアップセレクターを”センター”に設定し、クランチ~オーバードライブ程度の歪み量を用いて、あらゆる楽曲にも馴染むギターサウンドを再現してみました。
『Ampire』は、低音部分を意図的に残すことで、イントロやアウトロなど楽器がメインとなる部分で使えるサウンドに仕上げてみました。
こちらは、低音をある程度カットし、パーカッシブで「カラッ」としたサウンドに仕上げてみました。サビの裏など、ボーカルが入っている部分でも邪魔しなさそうな印象がありますね。
歴史の長い音楽ジャンルの一つであるジャズ。ジャズは音作りが難しいという先入観を持っている人も少なくないと思います。しかし、ピックアップセレクターを”フロント”で演奏するなど、ポイントを押さえる事で「それっぽい」サウンドをいとも簡単に作り出すことが出来ます。
SensibilityをLOWに設定し、出来るだけクリーントーンの低音を意識したサウンドに仕上げてみました。PRE-AMPを0にせず、9時くらいにセッティングすることで、強くピッキングした際にピークを迎えたように若干歪むのがポイントです!
こちらも、低音を意識サウンドを構築しました。アンプは、『AMPLITUBE 5 MAX』あるいは『FENDER COLLECTION FOR AMPLITUBE』収録のFender Deluxe Reverbを採用。若干リバーブをかけ、雰囲気のあるジャジーでメロウなサウンドに仕上げてみました。
いかがだったでしょうか。今回は『Ampire』と『AMPLITUBE 5』/『AMPLITUBE 5 MAX』で音作りをしてみましたが、他のアンプシミュレーターでもイコライジングの方法は応用可能です。SONICWIREでは、エレキギター向けの様々なプラグイン・エフェクトをラインナップしておりますので、是非お気に入りの製品を見つけてみてください!
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