世の中には様々な音楽クリエイターが存在していますが、当記事ではそんな音楽クリエイターのスタイルのひとつである「ビートメイカー」に焦点を絞り、ビートメイカーを目指すビギナーの方に是非ともオススメしたいサンプルパックをご紹介するシリーズです。ビートメイクやサンプリングについて解説しているシリーズ第1弾の記事では、SONICWIREからダウンロードできるビートメイカー向けの無料サンプルパックをピックアップしましたが、今回は初めて購入するタイトルとしてオススメできる、ビートメイカーにとって使いやすいオススメのサンプルパック製品をご紹介いたします。なお、サンプルパックの製品ページでは、その製品の収録サウンドを使って制作されたデモソングが試聴可能ですので、各製品の音を聴き比べながら、ぜひともお好みのサンプルパックを探してみてください。

ビートメイクといえば、やはりアナログ・レコードからのサンプリングをしてトラックが作られていく、そんな過程をイメージされる方は多いですよね。しかし、既存音源からのサンプリングには常に「著作権のクリア」という課題があります。そんな問題を解決するべく、SONICWIREのサンプルパックには以下の製品をはじめとする、ライセンスフリーでありながらも、まるでレコードからサンプリングしたかのような質感が再現されているループ素材集があります。

いつかはサンプラーやドラムマシンなどのハードウェア機材を使ってみたい！そんな憧れを持っている方も多いかと思います。AKAI MPCシリーズ、SP-1200、SP-404、SP-303、これらのビートメイク定番ハードウェア機材は、その独特の太く力強い音像・質感が、ヒップホップ／テクノ／ハウスなどクラブ系ジャンルの世界観を特徴づけている、大きな要素です。しかし、実機を導入することは、操作方法を覚えたり、スタジオ環境を整えて様々な備品を揃えるコストがかかるなど、ハードルがとても高いです。なお、以下にピックアップしたサンプルパックはこれらのハードウェア機材独特の音の質感があらかじめ再現されていたり、製品に収録されているサウンド素材の制作に、ハードウェア機材が用いられていたりします。実機に手を出さずとも、手が届きやすい価格帯で「あの音」を入手することが可能です。

PC／MAC内のDAWソフトやアプリなどが録音媒体の主流である現代ではやや馴染みが薄い「テープ」、60~90年代の音楽では楽曲制作においてテープに音を録音することは当たり前でした。当時の楽曲の音の特徴は、テープ独特のコンプレッション／サチュレーションがもたらす、太くハリのあるアナログサウンドによるものが大きかったというのも事実です。しかし、テープの導入はサンプラーやドラムマシン以上に入手が難しく維持も大変です。また、近年はプラグインエフェクト等で「テープの質感」を再現できる製品が増えてはきたものの、音作りにひと手間がかかってしまいます。以下にピックアップしたサンプルパックは、メーカーがサウンド素材の制作にあたって実際にテープを通した音が収録されています。これらのサンプル素材を使うことで、ユーザーの楽曲制作環境が仮にデジタルオンリーであったとしても、本物のテープのサウンドを導入することができてしまいます。

近年、Lo-Fi Beats／Chillhop系のYouTubeチャンネルやプレイリストなどの人気拡大によって「ローファイ・ヒップホップ」というジャンルが好きになり、「とにかくローファイ・ヒップホップを作ってみたい！けれど作り方はよくわからない！」という方も多いのではないかな？と思います。そんな皆様は、とりあえず以下のサンプルパックを使えば、ローファイ・ヒップホップのビートを簡単に作ることができます。これらの製品に収録されているサウンド素材はあらかじめローファイヒップホップっぽい、ほこりっぽく、ヨレヨレな優しいサウンドの加工が施されていますので、ビートメイクに際して音作りにあまり手をかけずともローファイ・サウンドの楽曲を作ることができます。

今回ご紹介する内容は以上となりますが、いかがでしたでしょうか。たくさんのサンプルパックをリストアップしましたが、これらは数万に及ぶSONICWIREのサンプルパックのほんの一部です。サンプルパックを使うことで、ビートメイクの可能性は大幅に広がっていきます。この記事が少しでも皆様のビートメイクの後押しになりますと幸いです。

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