AKB48などJ-POPシーンでご活躍中の作曲家/編曲家/プロデューサーの田辺恵二 氏に、ホストツール「VIENNA ENSEMBLE PRO 6」の使用感を伺ってみました!
古内東子、ゴスペラーズ、ガーデンズ、及川光博、AKB48などJ-POPシーンでご活躍中の作曲家/編曲家/プロデューサーの田辺恵二 氏の制作環境では、世界標準のホスティングツール「VIENNA ENSEMBLE PRO 6」(以下VEP)が活躍しています。VEPをフル活用されている田辺氏に、使用感を伺ってみました。
まず、田辺様の制作環境をお教えください。
以下の環境で制作しています。
- MacBookPro (Late 2013, RAM16G, 1TB SSD, 128GB SDカード, OSX 10.11.6)
- 2TBの外付けHDD
- オーディオインターフェース:RME Firefece UFX
- DAW:Studio One3
などなど。
プラグインはNative Instruments やIK Multimedia、Waves などをメインで使用しています。
VEPはどのバージョンから使用されていますか?
バージョン4からです。
VEPを導入されたきっかけを教えてください。
当時はMacOS10.6 だったか、OSが4GB以上のRAMを認識しなく、Macに実装されていた16GB のRAM をフルで使用できる唯一のホスティングツールがVEP(当時はVIENNA ENSEMBLE PRO 4)だった為の導入だったと思います。
ビットブリッジ機能が搭載されていない64bit 版Studio One 上で32bit プラグインを使うことも目的だったと思います。
Studio One とVEP の使用感や動作の印象はいかがですか?
CPU負荷とメモリーマネージメントの効率が良く、インストゥルメントを沢山使用しても動作が軽快という印象です。
スレーブ・コンピューター無しでも、VEP による恩恵は大きいでしょうか?
VEPプラグイン上でバッファサイズを1以上(DAW のバッファーサイズを1つ分上乗せ)に設定することで、コンピューターのCPUをフルに使えるのことが最大のメリットですね。
逆にVEP を使ったことによるデメリットってありますでしょうか?
Macのアクティビィモニターを監視しているとVEP ServerのCPU使用率が180%になっていることがあり、ノートPCでは熱に注意しなければいけないという気がします。あとこれは慣れですが、DAWとのMIDI/Audioのルーティングが複雑になりがちというところでしょうか。
特に気に入っている機能はありますか?
バージョン6になってオートメーションのルーティングがDAW本体内でやっているように簡単になったことと、タブ機能によって複数のインスタンスを一つの画面で管理できるようになったことですね。
どのような方にVEPは最適だとお考えですか?
- 新しいPCを買う予算がない人(笑)
- 新しいPCを買った人(既存のPCをスレーブに)
- 大規模なオーケストレーションのシミュレーションをする人
この全てに最適かと思います。
プロフィール
作編曲家 田辺恵二
1991年よりCHARAや古内東子のデビューアルバムに参加
及川光博やゴスペラーズのアルバム、ツアーに音楽監督、作編曲家として参加
以降SMAP 浜崎あゆみ 柴咲コウ 岡本真夜 AKB48 SKE48 に楽曲提供
2002年 2006年 日本レコード大賞金賞受賞(編曲)
現在は作家活動の他ネットTV MCやラジオパーソナリティ等
他分野にも精力的に活動中
オフィシャルブログ:http://lineblog.me/beltane33/
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