SONICWIRE

[お知らせ] 予告の予告:VSL特別セミナーを開催予定です。

2010年9月7日 16:57 by T

2010年5月に開催されましたVSL特別セミナー『プロの音楽制作における環境構築とワークフロー』の続編と致しまして、下記日程/場所にて、作曲家:井内氏を講師にお迎えしたVSL特別セミナーを開催予定です。

現在、井内氏&某社様とセミナーでご紹介する内容をまとめています。後日、正式なご案内とあわせ、セミナーの概要をお知らせ致しますので、楽しみにお待ちください!

さてさて、先日のポストで簡単にご紹介させて頂きました『VIENNA INSTRUMENTS PRO』エンジンにつきまして、もう少し詳細にご紹介したいと思います。

まず、特筆すべき機能として、、、

ヒューマン・パフォーマンス・コントロール

OVHumanize.jpg

これはトリガーされた個々ノートに対して異なるピッチカーブを割り当て、人間らしいイントネーションを再現する機能です。プリセットが豊富に用意されているので、わざわざカーブを作成する必要なく、スグに活用できます。

ロードの高速化

OVLoading.jpg

単純にロードが速くなっただけでなく、サンプルのロード中でもエンジン/DAWの操作が可能になりました。プログレスバーも新規搭載されています。

チューニングスケール

OVMicrotuning.jpg

アラビアンや古典調律といった、平均律に属さない(?)音律に対応し、各種プリセットを用意しています。

ポリフォニックレガート

OVPolyLegato.jpg

その名の通り、レガートパッチでポリフォニックの演奏が可能になりました。特に弦楽器では有効ではないでしょうか?

スロットラックの機能向上

OVStacking.jpg

1つのセルに対して最大8個までのアーティキュレーションがロード可能になり(8スロット搭載)、それぞれのアーティキュレーション毎にボリューム/パンが用意されています。また、ボイシングに応じて自動的にスロットを切り替えたりと、全体的な機能強化が図られています。

タイムストレッチ

OVStretch.jpg

その名の通り、エンジン上でパッチのサンプルデータの尺を変更することが可能です。スタッカートパッチのニュアンスを調整したり、単体ライブラリに収録されているダイナミクス系(クレッシェンド/デクレッシェンドなど)に有用な機能ではないでしょうか?

次に、その他の機能として、、、

  • 新しいGUIデザイン
  • 新しいブラウザと検索機能
  • 奏法の切り替えに、新たなオプションを用意
  • 128鍵のキーボードに、楽器の音域/ボリュームカーブ/キースイッチを表示
  • リバーブを搭載

という感じになります。

なお、このVIENNA INSTRUMENTS PROエンジンですが、先日のポストでもお知らせ致しました通り、「VSL社Webでのダウンロード販売(直販)のみとなります。弊社からのリリースは、現状で目処は立っておりません。」

ですが、

「VIENNA INSTRUMENTS PRO」のマニュアルにつきましては、現在、社内で翻訳作業を進めており、VSLパッケージ製品をお持ちの正規ユーザー様(弊社にライセンスをご登録済み)からの直接ご依頼があった場合のみ、配布させて頂く予定です。

日本語環境での各種動作検証につきましては、他のVSL製品と同様に弊社で行ないます。

正式サポートにつきましては、本エンジンが搭載されたパッケージ製品がリリースされた後を予定しておりますが、VSLパッケージ製品をお持ちの正規ユーザー様(弊社にライセンスをご登録済み)に限りましては、お持ちのVSLパッケージ製品と同様に対応させて頂きます。