[Vocaloid2情報]企画制作時の悩みと答え(後半)
今週も、Vocaloid編集三昧、”地道な修正/細部改善作業=時間との勝負”が続いております。watです。
さて前回は、「実在の歌手をそのままボーカロイド化(ある種、現実のコピー)するより、ボーカロイドに最適な声質をシンガーと方と共にデザインする(程よくデフォルメされたバーチャルシンガーを創作する)方が良いのではないか?」というアイディアに至った所までをお話しました。
そこで我々が考えたのが”声優”としてのスキルがある、”プロフェッショナルな形で可愛い声を作り出せる女性”にお願いしようと言うアイディアでした。
…その後、幾度かの会議を経て、トントン拍子で話は進み、クリプトンは、複数の歌手も所属する某大手声優プロダクションと契約を交わすことになったのです。
勿論、今後のVocaloidシリーズの全てを声優の方にお願いするという事では有りませんが、声優さんから得られる(細かい調整が可能な)完成度の高いキャラクターと、声の出だしや消え際のニュアンスのコントロール(←実はこれがVocaloidにとって一番重要だったり…)は、素晴らしく私達のVocaloidライブラリ作りに沢山のヒントと可能性を与えてくれました。
つまりそれは、人の声を用いて、Vocaloidを作る際に発生する”癖”や”機械的な特徴”さえも逆算して(デフォルメして)声優さんに演じてもらい、”今までのボーカロイドのイメージ”を越える、素晴らしいバーチャルシンガーを作ろう!という試みです。
そういった経緯から、Vocaloid CV(キャラクター・ボイス)シリーズというコンセプトで、様々な個性やカラーをもったVocaliodシリーズを考案するに至り、今年夏にその第一弾を発売する運びとなったのです。
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