[Vienna特集]第9回 コントローラでのパッチ切り替え(その2)
『Vienna Instruments』特集の第9回目です。前回に引き続き、各種コントローラを使用してパッチを切り替える方法についてご紹介いたします。
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— コントローラでのパッチ切り替え(その2) —
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今回は、SpeedとVelocityによるパッチ切り替えをご紹介いたします。と、その前に、唐突ですが前回までのおさらいをしておきましょう。まず、パッチとは「バイオリンのスタッカート」、「フルートのサステイン」など楽器・奏法ごとに用意されているVienna Instrumentsで音色を管理する最小単位です。パッチ=個別の奏法ですね。パッチのロードはPATCH ASSIGN画面で行います。パッチは縦横に広げられるマス目にドラッグ&ドロップしてロードしていきます。マス目にロードした各パッチは、マウスで一つ一つのマスをクリックして切り替えることも出来ますが、次のリストにある5種類のコントローラを使用してリモコン感覚で切り替えることが出来ます。
- Keyswitch
音域外の(演奏には使用されない)鍵盤をスイッチとしてパッチを切り替える - Pitch Wheel
MIDIキーボードについているピッチベンドホイールを使用してパッチを切り替える - Controller
MIDIコントロール・チェンジ(CC)を使用してパッチを切り替える(使用するMIDI CC番号も任意に指定可能) - Speed
演奏スピード(ノートオンの間隔)によってパッチを切り替える - Velocity
ベロシティによってパッチを切り替える
説明といっても、上の一覧に書いたとおり、コントローラにSpeedが設定されていれば演奏のスピード(=ノートオンとノートオンの間隔)によって自動的にパッチが切り替わり、コントローラにVelocityが設定されていればノートのベロシティによってパッチが切り替わります。ムービーを見ていただければ実際の動作の様子は一目瞭然かと思います。ムービー中では、Velocityでのパッチ切り替えの境界線をドラッグして移動しています。今回は縦横2マスなので境界線は1本だけですが、パッチのマス目を増やせばそれだけコントローラの境界線も増えることになります。Vienna Instruments 1.11からは、この境界線の上にカーソルを合わせると、パーセントで現在の値が表示されるようになりました。これは、MIDI CCやVelocityを使用した場合の境界線を設定するためには少々わかりにくいかもしれません。VSL社への改善希望事項ですね。
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