SONICWIRE

[Vienna特集]第19回 メモリのオプティマイズ

2007年3月30日 17:56 by ich

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『Vienna Instruments』特集の第19回目です。今回は、楽曲中で使用するサンプルのみを残して不要なサンプルをメモリから削除するオプティマイズ機能についてご紹介いたします。

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— メモリのオプティマイズ —

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楽曲制作時は、バウンス(オーディオファイルへの書き出し)やフリーズ機能を使用する、あるいはロードする奏法を絞ることでメモリ消費量を抑えられることを前回ご紹介いたしました。今回は、もうひとつのメモリ節約手段である「オプティマイズ機能」についてご紹介いたします。オプティマイズ機能では、楽曲中で使用されないサンプルを全てメモリから削除することが可能で、手順としては以下のようになります。

  1. PERFORM画面でLEARNボタンをクリックして点灯させます。楽曲のMIDIシーケンスの入力待ち状態になります。
  2. ホスト・アプリケーションからMIDIシーケンスを再生します。曲の始めから終わりまで通して再生することで、曲中で使われる全てのサンプルをVienna Instrumentsに覚えさせます。
  3. PERFORM画面でLEARNボタンの下にあるOPTIMIZEボタンをクリックして、メモリのオプティマイズを実行します。手順2で覚えさせたサンプルのみを残して、演奏に使用されないサンプルがメモリから削除されます。

オプティマイズ機能を実行すると、楽曲再生時にVienna Instrumentsに覚えさせたサンプル以外は全てメモリから削除されます。オプティマイズ後にシーケンスを変更(特に新たな音符を追加)しても、変更した音符に対応するサンプルがメモリ上に存在しないため発音されないといった状況になる可能性がありますので、オプティマイズは楽曲のシーケンスが完全に完成した後で実行することをお勧め致します。ほかにも、リピティション音色などのパフォーマンス検出によってサンプルを切り替えるタイプの音色を使用している場合は、楽曲のテンポ変更によって使用されるサンプルも変更されてしまい、発音されないという可能性もありますのでご注意下さい(テンポが遅くなることでリピティションとして検出されなくなる、など)。ちなみにこのオプティマイズは、ホスト・アプリケーション上から複数のVienna Instrumentsを起動しているような場合には、それぞれのインスタンスについて実行する必要があります。OPTIMIZEボタンの下にあるRESETボタンをクリックすると、オプティマイズをキャンセルして全てのサンプルをメモリにロードし直すことも可能です。

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