[Vienna特集]第17回 メモリ使用量の確認
『Vienna Instruments』特集の第17回目です。今回は、パッチ/マトリクス/プリセットをロードする前にメモリ使用量を確認する方法と、ロード後にVienna Instruments全体のメモリ使用量を確認する方法についてご説明いたします。
“続きを読む”にて、Flash形式の動画が表示されます。
— メモリ使用量の確認 —
※画像が表示されない場合は、こちらより最新のFlash Playerをダウンロードください。
Vienna Instrumentsでは、パッチ/マトリクス/プリセットをロードしたあとで使用されるメモリ量を事前に調べることが出来ます。手順としては、PATCH ASSIGN画面やMATRIX ASSIGN画面、PRESET SELECT画面で任意のパッチ/マトリクス/プリセットをクリックするだけで、クリック(選択)されたパッチ/マトリクス/プリセットのメモリ使用量が中央インフォメーション・スクリーンに表示されます。パッチ/マトリクス/プリセットをロードした後は、PERFORM画面に移動すると現在使用しているVienna Instrumentsインスタンスのメモリ使用量を確認できます。ホスト・アプリケーションから複数のVienna Instrumentsを起動している場合には、それぞれのVienna Instrumentsで異なるメモリ使用量が表示されます。また、PERFORM画面では、お使いのコンピュータに搭載されている物理メモリの未使用容量も確認することが出来ます。ここでメモリの余裕を確認した後で新規パッチ/マトリクス/プリセットをロードすると良いでしょう。
ロード前、ロード後にかかわらずVienna InstrumentsのGUI上から確認できるメモリ使用量はサウンドライブラリ全体の容量ではありません。Vienna Instrumentsではハードディスク・ストリーミングという技術を使用して、実際のサウンドファイルの先頭部分だけをメモリに読み込んでいます。発音するときには、メモリにロードしたサウンドファイルの先頭部分が発音している間に続きのサウンドをハードディスクから直接読み込んで鳴らします。こうすることでメモリの使用量を抑えているわけですね。さらにVienna Instrumentsのサウンドライブラリはクオリティを損なわない方式で圧縮された状態でインストールされています。これも発音時にリアルタイムにフルクオリティのサウンドに復元することで、ハードディスク容量とメモリ使用量を抑えるのに一役買っています。
今回のムービーでは、パッチ/マトリクス/プリセットのロードにかかった時間を省略せずにそのまま収録してみました。600MB程度のプリセットのロードで2分弱かかっていますね。Vienna Instrumentsシリーズの中には、1GBを超える容量のプリセットを収録している製品もあります。弊社検証環境では、1GBのプリセットをロードするのにおおよそ5分かかっています。
※上記ロード時間は、弊社検証環境(Vienna InstrumentsライブラリをFireWire400接続の外付けHDDへインストール)でおおざっぱに測定したものです。高速な内蔵HDDにライブラリをインストールすると、ロード時間を短縮できるでしょう。
folder Vienna
label