SONICWIRE

[MUSE情報]巨大総合音源『MUSE』紹介(2)

2006年11月27日 19:04 by wat

muse_drum.jpg
前回から、時間が経ってしまい申し訳有りませんm(_ _)m。MUSEのプロモーション版は、11月27日現在、まだ到着していないのですが、手元で確認できている諸情報から、MUSEのクオリティを探って行きたいと思います。

第2回目の今回は「ドラムのライブラリはどうなのか?」という部分を、前情報からピックアップ(到着した後で、しっかりと、もう一度取り上げる予定です)。

上の画像に有る『DRUM SERIES 1』は、SONIVOX社が、SonicImplants時代の2001年に制作された高級ドラムライブラリ(税込み\31,395)です。その時期の定番ドラム音源であった、Yellowtools社「PURE DRUMS」や、Wizoo社「MIXTENDED DRUMS」に比べて、値段が高かった為、マイナー気味の高級製品として、GIGA STUDIOをメインで使用するプロ・ユーザーの方々に人気が有りました・・・。

さて、今回の総合音源「MUSE」に収録された、生ドラムキットの傾向の一部は『Drum Serise1』を基調にしている点が伺えます。

※Tascam「GVI」に、SONIVOXのミニ総合ライブラリが付属しており、本作のメインコンテンツである”Blue Jay Studio Kit”から再構成されたドラムキットがメインに収録されていた為、「MUSE」でもその抜粋サウンド/似た傾向のリミックスサウンドが有るのではないかという予測です。

ここで、Blue Jay スタジオで録音された、短いデモソングを聴いて頂きましょう。

・Blue Jay Small Ambient 2 Rockデモソング(mp3)

如何でしょうか?好き嫌いの好みはハッキリしているかも知れませんが、”鳴り”にこだわった、良く言えば、音楽的で立体感のあるハイファイサウンド、逆に言えば、”SONIVOX的”な嗜好性の高いサウンドとも言えるかも知れません。また、これに代表されるように、SONIVOXという会社のサウンドは同社が音楽的だと信じるコンセプトで、有名スタジオのカラーを押し出した製品が多いように思います。

次に、ここがポイントですが、MUSEの説明文には「ロック&ポップス〜テクノ&ヒップホップまでを全て網羅した100種以上のドラムプリセットを収録。モジュラーキットコンストラクションにより、MUSEに収録されている膨大な量のキック、スネア、タム、シンバルから気に入ったものを寄せ集め、一からユーザー・オリジナルのキットを作成する事も非常に簡単。」とあります。

※そのドラムキットのバラエティの一部は、SONIVOXのMUSEデモ・ページでも確認できます。

このような個性的なドラム・サウンドが約100キット分収録されていて、自由にキットの構築が可能なのであれば、いわゆる既存の”定番的ドラム・サウンド”とは違った、個性的なユーザーオリジナル・ドラムキットを制作する事が可能かと思います。(個人的にはアレシス社の名機「D4」の系譜の延長線上にあるような、欧米的なサウンドの定番音源として使える、トータルクオリティの高さに期待したい所です。)

以上、幾分か、説明に苦しい部分はありますが、「MUSE」が届くまでの間、SONIVOXがどのようなバックグラウンドで、どういったプロフェッショナルな製品をリリースし続けてきたか?という部分をピックアップしに、それらのデモソングを交えながら、来る「MUSE」のイメージをお伝えできればと思います。

・・・というか、MUSE、早く届かないかなぁ。頼もう・・・

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