『OVERTONE』は「ソフトウェア・マスタリングにハードウェアの風味を与える」ことをコンセプトに設計された、マスタリング専用イコライザー（EQ）です。多くのソフトウェアEQにおいては、可能な限り独自のキャラクターを伴う色付けしない透明性を重視する傾向にある一方で、本製品はハードウェアのような独自のキャラクターを付加する点で他のソフトウェアEQとは大きく異なります。

インターフェース

インターフェース・デザインはアナログEQをイメージ。近年見られる視認性に優れた操作画面とは異なり、視覚的な情報に左右されずに、自分の耳を信じてより良い音を追求することが可能です。

サチュレーション

本製品は、ブーストされた信号にのみサチュレーション効果をかけることで心地よいハーモニクスを加え、温かみと透明感を生み出します。プラグインがニュートラル設定の時はボリュームに依存せず、ブーストした時はボリュームに依存するように設計され、カット時には透明性を保ちながらもブースト時には色付けされるような動作を実現。「サチュレーションなしでブーストしたい」という一部のユーザーのニーズに合わせて、入力信号に基づいて反応するように設計されています。ボリュームの低い信号を入力しても、サチュレーションは効きません。逆に、入力ボリュームを高くするほどサチュレーションにより効き方が劇的に変化します。

ソロ-ステレオとミッド/サイド

ステレオ・モードとミッド/サイド・モードの2種類のモードを搭載。これにより、まず全体のバランスを取り、次にMid/Sideに切り替えてよりオープンなステレオイメージを作ることができます。さらに、ソロボタンでミッドやサイドを独立して処理することができ、正確なイコライジングを実現します。

ノッチ付き周波数

ブティック・ハードウェア・マスタリング・EQに見られ、汎用性が高く、素晴らしい結果をもたらすノッチ付きの周波数レンジを模倣しています。しかし、SoundSpot社はさらに改良を重ね、ハードウェアのものよりも調和的でより音楽的な感触を持つ、特定のクロスオーバーポイントを持つ周波数レンジを搭載しました。

インテリジェントなチャンネルリンキング

インテリジェント・リンキング・システムは、プラグインの左右どちらかのコントロールを個別に選択し、それを反対側に反映させることで、リンク編集をより柔軟で直感的なものにしています。