『PITCH MONSTER』は、グラニュラーやフォルマントに加え、ロボタスティックなボコーダーエンジンを搭載したパワフルなピッチシフターです。『PITCH MONSTER』は、以下のような使い方ができ、一般的なピッチシフターの域を超えているといっても過言ではありません。

• サンプルをターゲットキーに合わせてリ・ピッチする
• メロディーをハーモナイズする
• デチューンされたレイヤーを生成して、より太いシンセサイザーラインを作る
• フィールド・レコーディングされたサウンドから別世界のサウンドを作り出す
• grain delay を使って、マルチピッチ・リズムを作る

リアルタイムのMIDIコントロール、低レイテンシー、8ボイスのポリフォニーにより、楽器のように演奏することができます。ピッチとタイムのランダマイズは普通の音を幻想的な音に変え、極端なフォルマントシフトは声の性別を変えるだけでなく、まったく別のサウンドにに変異させることができます。

コード・モードは、GUI上のキーボードで最大8つの音を選択してコードを形成するモードです。ハーモニーを奏でたりするのに役立ちます。8つのコード・メモリー・スロットがあり、コードをセーブ／リコールして、ライブ・パフォーマンスに役立てることもできます。MIDIラーン・モードでトラックのコードを構築したり、スロット間でコードのコピー＆ペーストして編集も可能です。他のインスタンスで動作する『PITCH MONSTER』へ、コードをコピーすることもできます。

ピッチホイールでサウンドのピッチ・シフトをコントロールするノーマル・モードに加えて、『PITCH MONSTER』はMIDI入力でコントロールするMIDIモードでの操作も可能です。MIDIを『PUTCH MONSTER』にルーティングして、DAWやMIDIキーボードからシフト量をコントロールすることができます。MIDIノート、グライド、ピッチベンドに対応しているので、既存の素材に新しいメロディーやハーモニーを加えるなど、音楽的な結果を素早く得ることができます。MIDIモードでは、ノートが入力された間のみオーディオが再生されます。

フォルマント・モードはボーカル用に開発されたモードですが、その他のクリーンなモノフォニック・オーディオにも対応しています。声を、声帯から首と頭の共鳴室を通る一連のパルスと考え、このモードではパルスの速度と首と頭の大きさを個別にコントロールできます。

ユニゾンで8ボイス（MIDIまたはコードモードでは合計64ボイス）を作成し、それらをタイム、ピッチ、またはその両方で広げることができます。これらのコントロールを使用して、ぎゅっと凝縮されたハーモニーから、広く拡散するテクスチャーまで作成できます。