このマッドネスと思った原因ですが、正体はキックの超低音のサスティン。

ヘッドフォンではわかりにくかったものの、サブウーファーで確認するととても深くて長い振動があります。

この振動こそがいわゆるサウンド感の元にはなるものの、良くも悪くもここまで長いか！という印象。

他のSUPEROR DRUMMER 3の拡張音源でも出ているのを聞いたことがないです。

そして他ルームも鳴らしてみるとしっかり低音ミュートされているものはあるが、やはり中域より下にガッツがあります。

曲で「アレンジが割とこの音色で決まってしまう」というのがあるのと、選択肢から必ず外れるのも当然あるな、という印象でした。

そして実はハイハットは今まで他社サンプルを起用するとか普通にしていたが、これも読み込んだままですでにかっこいい。

アンビに歪みをかけるとかそういうのもせずでも耳さわりがよく気持ちよいです。

カントリーロックなどの曲で聞いたことあるようなスネアの音になってたり、「このままでいいじゃん…」みたいな…出音がすでにそれになっています。（そしてスネア名には、「Masshoff※」の文字が見える…！）

※注釈: ドイツ ベルリンに拠点を置く Udo Masshoff 氏による高級ハンドメイドドラムメーカー。本SDXライブラリの制作ではドラムチューニングを担当するなど、全面的な協力のもと収録が行われた。

ミキサーには、スタジオでドラムRECでよく使ってるcomp1178、マニアックなゴミ箱マイク、など見ているだけで楽しいですがプリセットからいじるのが怖いですね。

さて、自分は歌モノの楽曲制作の機会が多いので早速いろいろつかってみました。

実際直近でアレンジする仕事で何パターンか試してみました。

• ゆったりめなカントリーロック
• オイオイイケイケ系キラキラアイドルソング
• 超ダウナーシンセ＋ギターロック
• BPM130前後のさわやかな雰囲気のギターロック
• BPM150前後のファンタジー＆透明感あふれるPOP

どんぴしゃマッチしました。

予想してはいたのですが、予想以上に全くドラムが抜けてこなくてマッチしません。

意外にあいませんでした。

ダウナーって言葉だけだと伝わりづらいですが（笑）、もっと加工感が簡単に作りだせるような重くないドラムセットのほうが合うようなアレンジでしたので今回は使えませんでした。

さわやかな雰囲気に、少し歪み気味なHANSAの設定がとても合います。

909レイヤーとかで音色かえていけば2次元の表現にも向くかなと。(HANSAを使うなら、レイヤーとかスタック無しで使う方がいい気が。）

リバーブ多め、上下に周波数が広いアレンジだったのですがすっぽりHANSAの重い音色がはまり、プリセットからブリードをONにしていくだけでハマりました。

思いっきり加工とかで使うのじゃなくて、素材の鳴りが半端なく良いので、そもそもここを起点に少しいじっていく、というような音の作りこみがいいですね。

音が細くならず、活かせます。

ちなみに自分のお気に入りは、Marble roomの、「viby dry」というプリセット。とにかくdry音が良い。

そこを起点に、「stairs」（螺旋階段か何かでとったやつでしょうか…？）とamb系のbleed※をまずはいじっていき、DryとWetを調整していきます。

Marble Roomセットのアンビエンス系マイクサウンド