SONICWIRE

リズミカルにギターをカッコよく変化させてくれる最高に便利な即戦力ツールです。

《ギタリストが使うソフト音源/プラグイン・エフェクト #002》

Presented by SONICWIRE

ヘヴィメタルバンド BLOOD STAIN CHILD/DUAL ALTER WORLDのギタリスト/作編曲家/専門学校講師として活躍する"RYU 氏"より、OUTPUT『MOVEMENT』のレビューを頂きました。

プラグイン・エフェクトとはリバーブ/マキシマイザー/コンプレッサー/ディストーション/コーラスなど音の変化を加える機能を搭載した製品で、ギタリストに馴染みの深い言葉で表すならエフェクターに位置付けられます。これらをOUTPUT流にチューンアップし、独自のユーザーインターフェースを搭載したのが『MOVEMENT』です。

ギターで面白そうなことができそうだと感じました。

今回ご紹介するOUTPUT社『MOVEMENT』。ここ数年OUTPUT社のプラグインが話題になっていてどれも非常に興味があったのですが、この『MOVEMENT』を知った時、これはギターで面白そうだと感じて気になっていました。簡単に言うと、音が使いやすい、かっこいい、そして実験的な要素を兼ね揃えたとてもバーサタイル(万能)なプラグインだなと感じました。

もっとわかりやすく言うと、リズミカルにソースをかっこよく変化させてくれる最高に便利な時短ツールということになるでしょうか。

主な機能を見ていきます。

写真1『MOVEMENT』に入力された信号は左右に配置されている「engine A」、「engine B」に流れていき、それぞれ「rhythm1/2/3/4」という部分でパラメータをモジュレーションさせることができます。また「engine A/B」はエフェクトを4つかけられる仕組みになっています。この「engine A/B」、「rhythm」というセクションが『MOVEMENT』の心臓部になります。各「rhythm」に割り当てられるモジュレーションの種類は3つで、「Step」「LFO」※1「Sidechain」※2 となっており、「Step」では1~32/スウィング/ランダム/パターンが用意されています。「LFO」は12種類の波形が用意されており、「Sidechain」は外部からの入力で反応させることができます。

※1【LFO】:ローフリケンシー・オシレータ。非常に低い周波数を出力する発振器の事。

※2【Sidechain】:エフェクトの付加具合などを、対象の音とは別のトラックの音で決める事。

▲"写真1" Engine部分。オーディオ信号がMOVEMENTに入ると2つに複製されて処理される。

エフェクト群を見ていきます。

▲"写真2" FX部分。4 つのFX スロットを搭載しており、下部のコントロール群でエフェクトを制御できる。

エフェクトはディレイ/フィルター/リバーブ/EQ/コンプレッサー/ディストーションの6種類が用意されています。これらエフェクトのパラメータは「rhythm」で簡単にモジュレーションさせることができます。「rhythm」を希望するパラメーターにドラッグ&ドロップするだけでいいので直感的で非常にわかりやすいです。写真2では「rhythm 1」をフィルターの「Cutoff」に割り当てています。

真ん中のXYパッドでは、engine Aとengine Bのバランスを取ることができます。音量だけでなく、PAN、エフェクトのかかり具合も設定することができます。

GUIの層も深くなく、パッと見ただけで直感的に使えます。

実際に操作してみて感じたことは、パッと見ただけで直感的に理解でき、ユーザビリティに優れているということです。ほぼ全てのアサインがドラッグ&ドロップで行うことができ、GUIの層も深くなくスマホのアプリのような感覚で使えてしまいます。この辺りもソフトウェアならではでしょう。

商業レベルでガンガン使っていける製品ですね。

そして何よりもいい意味でクセがなく音が使いやすいです。実際の曲にもすぐに使えますし、商業レベルでガンガン使っていけると感じました。シンプルなギターフレーズでのイントロとか特に映えます。プリセットも使えるものばかりで、それだけでも十分価値があると感じます。ここまで"使える音"でリズミックにオートでいい感じにしてくれるプラグインは、今までなかったように思います。

SAMPLE TRACK 1

サイン波がミックスされたようなシーケンスがミックスされ、より想像力をかき立てられるようなフレーズになりました。

  • プリセット「013 Rage Nights」

SAMPLE TRACK 2

まるでシンセで作ったような雰囲気に進化し、これだけでも十分かっこよく感じます。

  • プリセット「017 Driving Pulse」

SAMPLE TRACK 3

バッキングとリードにそれぞれ違うものをかけてみました。Wobble Bass ※3 のようなうねり、スペーシーな雰囲気が加わり、よりエキサイティングな雰囲気となりました。

※3【Wobble Bass】:ベースの音にフィルターなどのエフェクトを付加し、LFOで周期と時間を共に変化させる事。

  • Backing Gt:プリセット「003 Simple Flux」
  • Lead Gt前半:プリセット「060 Awareness」
  • Lead Gt後半:プリセット「009 To And Fro」

自分にはない全く違う発想を引っ張ってきてくれるプラグイン

楽曲制作で"ここは後からなんとかしていい感じにしよう"という場面があると思いますが、それが一瞬で解決するプラグインですね。また想定していたものとは違うけれど、自分にはない全く違う発想を引っ張ってきてくれるプラグインでもあります。

固定観念にとらわれない新たなものを生み出すツールであり、'もう一捻り"できる便利で使えるプラグインです。アイデアがどんどん浮かんできてとても楽しいです!

MOVEMENT

ムーブメント

リズミカルな変化を生むマルチエフェクト!

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363pt

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RYU

作詞家/作曲家/編曲家/ギタリスト

メタル×トランス,EDMのパイオニア"BLOOD STAIN CHILD"、人気声優の小岩井ことりとのユニット"DUAL ALTER WORLD"で活動中。またアニメ、声優、TV 番組、ゲーム楽曲などの作詞作曲編曲、プロデュース。専門学校講師 (作曲編曲コース)も務める。

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リリース情報

BLOOD STAIN CHILD

「2045」「ELYSION」配信シングル

2021年3月3日(水)リリース

iTunes Store他、主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中。

DUAL ALTER WORLD

New mini album「WORLD DISTONATION」

2020年11月25日(水)リリース

全国のアニメイト、ゲーマーズ、レコード店にて発売中。

iTunes Store他、主要配信サイト、音楽ストリーミングサービスにて配信中。

Demosong Playlist
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