お世話になっております。watです。前回のエントリーより間が空いてしまい申し訳ありませんでした。
本日は、初音ミクの追加DB候補に関して、今後の流れについて少々ご説明させていただきます。

現時点で、1次チェックを通過しているβ版DBは4つ、

・dark(soft dark)
・soft
・vivid
・very_small

…となっております。これらは、全て藤田咲さん演じる個別の音声データから構築されております。現在製品としてリリースしております初音ミクを基準に声を弱める、強める、トーンを暗くする、可愛らしいひそひそ声を演じる、、、など個々にコンセプトが違います。DBの方向性によって「声高らかに歌う」、「つぶやくように（話しかけるように）歌う」などの変化がありますので、それぞれの特性に併せて検証と実験を進めております。

関連して、一部ご報告させて頂きますと、現時点までの関係者様とのやり取では、関係各社様に協力いただく事が多く御座いました。

例えば電子音楽系レーベルさまにご協力いただき、音声合成を自作されているようなアーティスト様や、電子〜現代音楽に造詣が深い作家さまへのアプローチ（atom様を筆頭にHMOの中の人様にもお手伝い頂いております）、関連して他の電子〜現代音楽系アーティスト様とは新型DBに関して意見交換をさせていただいており、将来的に実験色の強い成果が得られる可能性を期待しております。

もう一つ、ポエトリーリーディングやラップなどの「歌う」部分より「喋るに近い発声」、「イントネーションをつける」ようなアプローチと新DBの整合性を段階的に検証するため、関係各社様（Netぼかりす開発様など）と相談した上でクリエイターさまへ打診させていただいております。これら、来月DB化、インストーラー化されるものも踏まえて、今後も随時、ご協力を仰ぐ予定です。

また、もしこのブログをチェックしていただけた方で、検証等にご興味をお持ちの方は［mpsupport@crypton.co.jp］へご連絡いただければと思います。（基本、多くの方にDBの細かいディティールにご意見頂けると幸いに考えております。本ブログのコメントにてご指摘など頂きましたAB2様にもご協力頂く予定となっております。）

こちらの初音ミクDB群は、VOCALOID2データベースとしての製品化を予定しているのですが、今後のバージョンアップされた場合のパッケージへの組み込み方法なども見越して継続的に制作を続け、イメージを大きく損なう事無くステップアップする「初音ミク」を目指していきたいと考えております。

ただ慎重に考えた場合、よりよい初音ミクがイコールで表現力の高い初音ミクであるのかどうかに関しても、安直に考えてはいけない部分と考えられます。今後、デモサンプルの公開などを含め、各種検証やあらゆるレベルでの検討を経て、それぞれの製品化の可否を決めたいと考えております。こちらの続きとして8/31に続報をエントリーさせていただきます。宜しくお願いいたします。

※各DBの名称は全て仮称であり今後変更される可能性があります。
※コメント欄でご指摘いただいた箇所を含め、再度、誤字修正しました。度々スイマセンm(_ _)m

09/04追記

上記検証に関する募集に関しましては誠に勝手ながら9/10までの受付とさせていただきます。何卒、宜しくお願い致します。