[メディア掲載情報]Heavyocity『Evolve』が10点満点&Platinum Award獲得!@ Future Music誌09/07
英国FUTURE MUSIC誌2009年7月号にて、Heavyocity『Evolve』が10点満点&Platinum Awardを獲得いたしました!弊社取り扱い製品では定番の(?)小枠レビューではなく、1ページ丸ごと使った長文レビュー!日本だけでなく英国での評価も高いことが伺えます。そのほかにも、Ueberschall『Ambient Works』とSample Magic『SM11 MINIMAL TECHNO』が9点、Loopmasters『DEEP TECH & MINIMAL HOUSE』とBig Fish Audio『MIRRORBALL / SILKY HOUSE MUSIC』が8点、さらにZERO-G『DISTORTED DANCEFLOORS』とZERO-G『VOCAL FOUNDRY』とNINE VOLT AUDIO『TEXTURED GUITARS』は7点といった具合に、今号は高得点を獲得したソフト音源&サンプリングCDが大量にあります。かなりの長文になってしまった各製品レビューの日本語訳は、「続きを読む」でご覧下さい!
『EVOLVE』 10/10 + Platinum Award!
我々音楽家のうちの多くは映像のために曲を書きたいという野望を抱いている、それがハリウッドの超大作であってももっと小さな画面向けであっても。現在音楽産業を覆う陰鬱感にもかかわらず、世界中のケーブルテレビ局が番組に使える楽曲を探しているので、今はこの領域に踏み込むチャンスでもある。
映像のための楽曲といえばオーケストラ・アレンジに着手しがちだが、しかし実際のところ現在はどんなスタイルやアプローチも受け入れられる時代になっている。ポップスでも良いし、実験的なサウンドデザインやニッチなジャンルでもなんでも、テレビ局や広告、インターネット系企業の様々なプロジェクトなどに需要は存在する。Heavyocityの『EVOLVE』はスコア制作向けの他のソフト音源とは一風変わったサウンドを提供しようとしている – 名付けるなら、
あなたの楽曲のドラマ性とフィーリングを強化するループ/サウンド/テクスチャ集である。
進化的
EvolveはNI Kontakt Player 2をエンジンとして採用しており、6GBのライブラリをインストールすると、予め組み上げられた「マルチ」をロードすることも、個々の「インストゥルメント」から独自の組み合わせを作り上げることもできる。最初にマルチをロードしてみると、Evolveがどのような音源なのか掴めるだろう。8つのインストゥルメントが連続したMIDIチャンネルに割り当てられ、ループやテクスチャのパレットを提供してくれる。どのマルチも適切な名前が付けられているので、例えば「アクション」というマルチを選んだら響き渡るドラムループ/パーカッションの一撃/奇妙に反転したテクスチャ/ピッチのあるベースラインなどなどが連続するヴァーチャルなラックにセットアップされる。
ループ系インストゥルメントは「テーマのバリエーション」をC1からC3まで(時にはそれ以上)用意しているので、必要な特徴を持つループを見つけるのはいとも簡単。Kore Playerは自動的にテンポにシンクするので、ループ構築後にテンポを変更しなければならなくなっても問題は無い。同様に、ピッチありのループは1オクターブ内で音階別にトリガーできるので、好みのハーモニーの作成も可能。
さらには、個々のインストゥルメントに対するエディットの自由度も十分確保されている。例えば、Kontakt Player 2上でアンプエンベロープや内蔵リバーブ/ディレイ、フィルターなどのパラメータを操作可能。サウンドのタッチを調整するのには十分である。実際のところ、本作は「ロードしたまま演奏」するライブラリとして設計されている。
最終結果
Evolveは本当にインスピレーションを与えてくれる。作曲家/サウンドデザイナーの時間を限りなく節約し、正確に核心を突くために作れられたものだ。
事実上、あまりに秀逸であることがEvolveの唯一の「弁慶の泣き所」であることが証明されるだろう。今後一年かもう少しの間、そのサウンドはあらゆるところで聴かれるほどポピュラーになるだろうから、Heavyocityが継続的にEvolveのコンテンツをアップデートしてくれることを切に願っている、そうすることでひとつのサウンドを覚えられずに(=またEvovleを使っていると思われずに)済むのだから。しかし、そのことは、本作が大人気になると革新している根拠でもあるのです。もし疑問があるのなら別の表現をしてみよう – テレビとフィルムのために作曲したいなら、Evolveの購入は不可欠だ。
評価
安定性: 9
価格: 9
簡便性: 9
普遍性: 9
総合: 10
フィルムやTV音楽に即座に簡単にドラマを加えられる。簡単すぎるくらいに!
『AMBIENT WORKS』 9/10
特にコンポジションとプロダクションにおいて、アンビエントという音楽を他のジャンルと分けるものは、個々の音色そのものを用意するよりも音符(=楽譜情報?)を用意する方が非常に簡単だということだ。それは、アンビエントのサンプルDVDがフレーズやリフよりもむしろサウンドデザインに重点を置くようになることを意味している。音響実験集団Ueberschallよりもこのジャンルに最適なデベロッパーはあるだろうか。有難いことに、全てのサウンドは本当に素晴らしく、同梱のElastikプレーヤー(クリプトン注:Liquidエンジンの間違いです)はこの手の音楽に向いている。(中略)簡単に使えること、そして直ぐに結果を得られることが利点だ。
楽曲制作をフライングスタートさせる即戦力を探しているなら、本作はベストなアンビエント用パッケージだ。
『SM11 MINIMAL TECHNO』 9/10
Sample Magicは最良のサンプリングライブラリを提供し続けてきた。そして本作も例外ではない。総容量2.3GBの収録ファイルは分かり易く分類されていて、目的のサウンドを簡単に見つけられるだろう。Sample Magicは物事をシンプルに保っており、BPMは125-130に統一されている。全てのサウンドは洗練され、プロの即戦力となる。現在、ミニマル系の良質なサンプリングライブラリは多数存在するが、本作はその中でも最良のものであることは予想に違わない。
『DEEP TECH & MINIMAL HOUSE』 8/10
Loopmasters新作はハウスのプロデューサーにまさにうってつけのパッケージだ。それが良いか悪いかはユーザーが決めることだが、Deadmau5風のバイブを備えた素材がここには山盛りになっている。
ベースラインやドラム(パーカッションやメインパターンのバリエーションもあり)、リード、グリッチ系のリフ、コードやボーカルといった大量のループ素材がある。さらにその上、サンプラーに放り込みたくなるような効果音や単発ドラム素材も多数見つけられるだろう。そのどれもが楽曲に溶け込みやすくフレキシブルなので、初めてのサンプリング素材として購入するのにも最適なパッケージだろう。(後略)
『MIRRORBALL / SILKY HOUSE MUSIC』 8/10
ディスコ的でレトロなハウスのバイブスを探しているのなら、本作の32の素晴らしいコンストラクションキットはあなたを魅了すること間違いなし。100-135BPMに統一されたループやワンショットを各フォーマットで収録。全ては良質に録音されていて、汎用性も高い。
これは間違いなくとても良いパッケージだ。(後略)
『DISTORTED DANCEFLOORS』 7/10
最高に多作なプロデューサーの一人であるSi Beggが、グリッチ/テクノ/エレクトロ/ブレイクスといった幅広いジャンルをカバーする荒く汚れたサウンド集という切り札を再び出す。(中略)あなたのトラック/プロダクションを汚すサンプル集を探しているのなら、かなり良いパッケージだ。
『VOCAL FOUNDRY』 7/10
高品位なボーカルサンプルはなかなかみつけられない。(略)コマーシャルなハウスやエレクトロ系プロデューサーには、短時間で組み込んだとは思えないクオリティのボーカルトラック制作源となるだろう。
『TEXTURED GUITARS』 7/10
ほとんどのギターライブラリは最初は良くないように見えるものだが、使い込むほどにその実力を理解していくことになる。靴下が脱げるほど飛びぬけて素晴らしいサンプルは無いものの、誰もが使いやすい大量のコレクションがそこにはある。(略)複雑なループは面白いうえに、どのサンプルでも既存の楽曲に組み込める手軽さもある(略)
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