[VOCALOID2情報]CV03詳細情報発表!
皆様、大変長らくお待たせいたしました!CV03の名称とビジュアルをお伝えさせていただきます。また昨日に引き続きCV03に関する情報について、VOCALOID開発班watのコメントにて下記にお伝えさせていただきたいと思います。
■CV03の名前について
CV03は、昨日発表させて頂きました”巡”をキーワードとするVOCALOIDで、『巡音ルカ』(めぐりね・るか)が正式な名称となります。「(より広い世界で)音が巡り、歌が流れる、伝達する」といった意味性の連結で、ルカの「ル」は”流れ”を意味します。「カ」は”歌”、”香り”など空気中を流れ伝わる現象を指し示します。
(言葉の壁をある程度越えて)空間を移動/反射する”巡る音”の意味と、「流れる歌、流れる香り」など、時間軸上で刻々と変化し、受け手が送り手との距離を意識しなければいけない伝達する現象を盛り込みました。
作り手の意図が、(より多くの人というよりは)より文化の違う様々な人が聞いてくれるかも知れないという方向に向かい、我々が文化の違う民俗音楽を聴いた時のような新鮮な違和感(異国の空気感)を『巡音ルカ』が運んでくれる事を期待します。
日本人にとっての英語歌詞の意味、英語圏に人にとっての和製英語のフレーズの聞こえ方、そして機械による歌声の賛否など、聴く人の立場(文化)によって全然違う意味に聞こえる音があると思います。今回は、それがインターネット上で紡がれて行くことを踏まえて、『巡音ルカ』の歌が様々な人たちのPCで”流れて”欲しいなと思います。
■デザインについて
第一のモチーフとして、生楽器音を発音構造を含めてシミュレーションする「物理モデリング・シンセサイザー」にインスパイアされたCV03のコスチューム・デザイン。加えて、人間の歌声に使われる”喉をとおる息”を応用した楽器である”笛”や”木管/金管楽器”の要素も含んでおります。
断片を見ていきますと、特にふくよかな胸の上に鎮座する”金のオブジェ”は、管楽器(ホルン)と無限(循環器)がモチーフとして掛け合わされております。また、喉元で青白く輝く宝石は、(音を通す為の)空気中の重要な要素である”水分”を、水滴と重ねてイメージ化しております。
”管を流れる、水分を含んだ吐く息”で発音される管楽器類は、有機物(人間の気管)を無機物(金属や木工物)で拡張する事により”呼吸”そのものを音楽表現として昇華させる訳ですが、VOCALOIDに関しましても作曲者に内在する”息吹”を、『抽象的な架空の歌声』という”楽音”にデフォルメし伝えていって欲しいと考えました。
また、当のルカ自身のキャラクターデザインは、凛とした眼差し、冷ややかで真っ白い肌が、温度の低いクールな声の印象と紐付けされております。髪の毛の色は、管楽器を通る”息づかい”が高揚したとき、奏者の頬が桃色に赤らむ様子が、頭皮から生える”ピンク色の髪”として表現されております。彼女のクールさの内側に情熱的な温度があり、それが体の内側から引き出されているイメージです。
以上のような要素を入れ込んだデザインをCVシリーズのイラストレイターであるKEI氏と共に試行錯誤しながら具体化しました。
名前、デザイン両方をとおして『広い世界(異文化間)を巡る音、空気感』、『空気の通り道(管)』、『空間を移動/反射する音や、香りの印象』をテーマにしております。
■価格設定について
こちらはCVシリーズとして「初音ミク」「鏡音リン/レン」と統一して、オープンプライス( 税込市場予想価格¥15,750前後)とさせて頂きます。※価格設定は、現状例外的なものと考えております。よって、今後、英語/日本語両収録ライブラリをリリースする場合の目安とはなりません。今回に関しましては、シリーズ全体の好セールスからの還元要素を含む、CVシリーズによる特殊な価格設定とお考えいただければ幸いです。
以上となりますが、追加情報としまして、発売日は1月30日(金)を予定。また本日1月6日13:00頃より『巡音ルカ』の予約が各所にて受付開始となります。
CVシリーズの新しい歌姫を何卒宜しくお願いいたします!
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