【製品ピックアップ】IK Multimedia 「AmpliTube X-GEAR」シリーズを紹介。
今回はIK Multimedia製品の中から「AmpliTube X-GEAR」シリーズを紹介していきます。「AmpliTube X-GEAR」は、Amplitubeのアルゴリズムをハードに搭載したストンプ版も発売されていますが、今回ご紹介するのは Amplitube 内で使用できるプラグインエフェクト版です。それぞれエフェクト(エフェクト・アルゴリズム)が16種類ずつ収録されており、無料のAmpliTube 5 CS(V5.1以降)でもお使いいただく事ができます。既にアンプシミュレーターを持っているけど何か物足りない、+αのサウンドが欲しい人はもちろん、これからDAW上でギターを弾いてみようと思う方には非常におすすめな製品です。是非ご覧ください!
『AMPLITUBE X-DRIVE』
『AMPLITUBE X-DRIVE』は、モダンなオーバードライブから、メタル/ハードロックにもお使いいただけるディストーション等の「歪系」のエフェクトに特化した製品です。
ロックバンド Red Hot Chili Peppersのギタリスト、ジョン・フルシアンテが使用している事でもお馴染み[ BOSS® DS-1 ]をモデリングした”ORANGE”、プロのギタリスト界隈でも使用者が多い[ Electro-Harmonix® Big Muff Pi ]をモデリングした”BIG-FUZZ”をはじめ、[ Ibanez® Tube Screamer ]をモデリングした”GREEN”等、歴代のギタリストに多大な影響を与えたエフェクトを多数収録。AMPLITUBEインタフェース上での操作性も、X-DRIVE実機の操作感とほぼ同じな為、PCでエフェクターを操作するのが初めてな方でもスムーズに音作りを済ませることが出来ます。
特におすすめなのが「BOSS® SD-1」をモデリングした”YELLOW”。私も実機を持っており、様々な現場で使用していますが、カラッとしたカッティングサウンドから、ディストーションに近い深いオーバードライブまで再現してくれる優秀な一品です。音に若干のコンプレッションがかかるイメージがありますが、その部分も再現されており、『AMPLITUBE X-DRIVE』上で使用方法をマスターしておいて損はありません。是非お試しを!
空間系やモジュレーション系はマルチエフェクターで済ませていたけれど、歪み系はアナログ回路を持つ実機でないと嫌!」というユーザーも多いと思います。そんな方々でも十分に満足できるサウンドになっています。
- メーカー:IK Multimedia
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
『AMPLITUBE X-TIME』
『AMPLITUBE X-TIME』は、最もオーソドックスなアナログ・ディレイから本製品オリジナルのディレイまで収録。本製品一台でディレイに関する全てを網羅してしまう、所謂「空間系」と呼ばれるエフェクターの中でディレイに特化した製品です。
ディレイの中でも最も歴史あるテープ・エコーを再現した”VTG TAPE”、左右にディレイ音を振り分けてくれるピンポン・ディレイを再現した”PING PONG”から、サウンドの生成過程にフランジャーやシマ―エコー回路を用いる幻想的でモダンなディレイ”ARTIC”等、ディレイの歴史を感じられるエフェクト・アルゴリズムが多数収録。ディレイはある程度慣れないと、設定が難しいエフェクトです。本製品には50種類のファクトリープリセットも収録しているので、初心者の方は、プリセットベースで音作りを済ませることが出来ます。
様々なディレイが収録されている中で、特におすすめなのがデジタル・ディレイを収録した”DIGITAL”。付点8分でディレイタイムを設定していただき、BPMに合わせるようにギターを8分で弾くと、ディレイサウンドがBPMに沿って原音の後を追ってくるような、面白い効果を得ることが出来ます。ディレイは他のエフェクトに比べて使い方が多岐にわたりますので、自分なりの使い方を模索してみるのも面白いかもしれません。
昨今の音楽シーンで多用されている空間を演出するサウンド。それらをギターで表現したい人にはおすすめなペダルです。
『AMPLITUBE X-SPACE』
『AMPLITUBE X-SPACE』は、リバーブエフェクトに特化した所謂「空間系」のエフェクターです。
その中でも”SHIMMER 1″、”SHIMMER 2″が非常におすすめです。大きいホールで鳴らしているかのようなリバーブを再現し、更に残響音に上下のオクターブ音を重ねることが出来るエフェクトです。昨今の音楽シーンでヒットしている楽曲には、空間を演出するエフェクトが目立ちます。所謂同期というものですね。そんな空間を演出するサウンドを出したい場合、別途パソコン等を用意し、非常に大掛かりな準備が必要です。また、DAW上での制作においてもいくつかのエフェクトを多段で掛けなければなりません。しかし、”SHIMMER 1″、”SHIMMER 2″を使用する事で、そのようなサウンドをプリセット一つで奏でることができます。
上記のようなモダンなサウンドももちろんですが、スプリングリバーブをモデリングした”SPRING”も収録。ブルースのセッションなどで、ソロパートの時にブースターと一緒に”オン”にしてあげると、いつものギターソロに上品さと雰囲気が加わり一気にそれっぽく聴かせることが出来るでしょう。
ギターだけで空間を演出してみたい人やオーソドックスなギターサウンドに飽きた人、他人と違う事を試してみたい人に最適なエフェクターとなっています。操作感も実機とさほど変わらないのが嬉しいところです。是非お試しください!
『AMPLITUBE X-VIBE』
『AMPLITUBE X-VIBE』は、コーラスやフランジャーなどのエフェクトに特化した「揺らし系」のエフェクターです。
[ MXR® Flanger Doubler ]をモデリングした”DOUBLER”や、アナログコーラスの代表格[ Electro-Harmonix® Small Stone ]をモデリングした”STONE”等、ギタリストの皆さんなら一度は聴いたことのあるサウンドを操ることが出来ます。本製品はギターのエフェクターですが、ギターのサウンドから逸脱したサウンドを出すことが出来るのが特徴的です。例えば、トレモロをモデリングした”TREMOLO”や”STEP SLICER”のSPEEDを極端な値に設定する事で高速で音が途切れるエフェクトを生成可能。サビ前に短い空白を作り、そこに本エフェクトを効果音的に使用すると良いアクセントとなってサビの爆発力が上がることでしょう。
もちろん、80-90sを代表するグランジバンド Nirvanaのギタリスト/ボーカリストである、カート・コバーンのようなオーソドックスなコーラスサウンドも作ることができます。
ベーシックなコーラスやフランジャーサウンドを扱いたい人から、ギターで一風変わった効果音を出したい人まで、幅広い方にお勧めな本製品。ご自身のギターに新たな風を吹かせたい方は是非お求めください。
- メーカー:IK Multimedia
- カテゴリ:プラグイン・エフェクト
今回は、IK Multimediaよりリリースされている「AmpliTube X-GEAR」シリーズを紹介をしていきました。 IK Multimediaには、アンプシミュレーターやエフェクターが他にも多数ラインナップされていますので、気になる方は以下よりチェックしてみてください!
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