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CENOZOIX COMPRESSOR

セノゾイックス・コンプレッサー
PICKUP

新時代のダイナミクスコントロールを提供するコンプレッサー・プラグイン

Win
Mac
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AU
AAX-Native
VST3
税込価格¥24,288
728pt
(現地定価:USD 139.99)info
製品概要

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、比類のないサウンドクオリティと柔軟性を提供し、あなたのオーディオプロジェクトを最大限のポテンシャルまで高めるコンプレッサー・プラグインです。緻密に作り込まれた24種類のビンテージ&モダン・コンプレッサー・スタイルが、あなたの個性的なサウンドにマッチするよう、的確なカスタマイズをサポートします。「CENOZOIX」という名前は、恐竜の絶滅後に哺乳類が大発展した新生代にちなんで名付けられました。未来を見据えて設計された『CENOZOIX COMPRESSOR』は、コンプレッサー・プラグインの新時代をリードします。

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、"Drum"、"Vocal"、"Bus"、"Mastering "など、制作に欠かせないすべての要素に対応するモダンなコンプレッション・アルゴリズムを搭載しているだけでなく、"Black FET"、"Blue FET"、"Vintage Opto"、"Virtual-Mu "など、ビンテージ・コンプレッサーのサウンドを再現するアルゴリズムも搭載しており、実用性と汎用性の完璧なバランスを実現しています。このコンプレッサープラグインは、タイトでモダンなサウンドから重厚なビンテージの魅力まで、あらゆるコンプレッションのニーズに対応します。

超高速なアタックタイムとリリースタイムは、既存のコンプレッサーを使用する際に不要な歪みを引き起こす可能性があります。『CENOZOIX COMPRESSOR』は、このような歪みの影響を回避するピーク・コンプレッションやサイドチェイン・コンプレッションの選択肢として最適です。激しいスネアのトランジェントを和らげたり、キックと一緒にパンプするベースラインを作成するために役立ちます。

高周波の歪みを防ぐことを目的とした従来のアンチエイリアシング手法は、CPU負荷の高いオーバーサンプリングに依存していました。『CENOZOIX COMPRESSOR』は、もともとウェーブシェイパーに使われていた技術「Anti-Derivative Anti-Aliasing(ADAA)」をコンプレッサープラグインとして初めて採用。CPUに大きな負荷をかけることなくエイリアシングを低減させることに成功しました。

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、速いトランジェントを捉えるのに優れたPeak コンプレッションと、滑らかなアタックとリリースでより自然なサウンドをもたらすRMSコンプレッションのどちらも使用可能。Peak / RMS を切り替えるだけでなく自由な比率でミックスすることで、それぞれの長所をブレンドし複雑なオーディオ素材に適したレスポンスとコンプレッションを両立します。

  • ADAAとアダプティブ・アンチエイリアシング技術による、歪みの無い透明感ある音質
  • 12種類のヴィンテージモデル・シミュレーションと12種類のモダンコンプレッサー・スタイル
  • 柔軟なアタック・コントロールにより、イマジネーションに合わせてトランジェントを正確にシェーピング
  • アナログ的なナチュラルさとスマートなアダプティブ・モジュレーションの境界を打ち破る、高度なリリース・コントロール
  • Peak / RMS、Feed-forward / Feedback のカスタマイズ、奇数次 / 偶数次高調波コントロールにより、独自のコンプレッサー・スタイルを定義可能
  • 高度なパラメーター、直感的なコントロール、ユーザー設定、カスタマイズ可能なGUIなど多くの機能
デモ
デモムービー
デモソング

試用版

全機能を14日間ご利用いただける『CENOZOIX COMPRESSOR』のトライアル版が公開されています。インストール後のトライアルを開始する際にPlugin Alliance のユーザーアカウントが必要となりますのでご注意ください。

トライアルのダウンロードリンク(THREE-BODY TECH 社WEB サイト製品ページ)>>

試用版に起因するいかなるトラブルに関しても、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社はその責任を負いかねます。また、試用版の使用方法に関するお問合せについても、お答えすることができませんので予めご了承ください。

特徴

究極の音質

ヴィンテージ、モダンを問わず、原音に忠実な音質を追求するデジタル・コンプレッサーにとって、エイリアシングは最大の難敵です。

エイリアシングとは、信号の周波数が現在のサンプル・レートがサポートできる最大周波数を超えたときに発生する、高域のスペクトラムにおけるエラー信号のことです。

「ミラーリング」はデジタルの世界にしか存在しない歪みであり、発生すると見た目も音も「人工的」で不自然になります。多くのデジタル・コンプレッサーがアナログ・コンプレッサーほど良い音で鳴らない最大の理由のひとつとされています。

コンプレッサーは、高周波倍音を発生させるエフェクトです。したがって、『CENOZOIX COMPRESSOR』のエイリアシング抑制は、私たちの永遠の使命である「音質」を追求する上で最優先事項となります。

  • サンプル・レート88200Hzの20-40kHzサイン・スイープ信号のスペクトラム。
  • サンプルレート44100Hzの20-40kHz正弦波掃引信号のスペクトラム。22050 Hz以上の信号は、より低い周波数に「ミラーリング」が発生しています。

ADAA - Anti-Derivative Anti-Aliasing

Anti-Derivative Anti-Aliasing は、オーバーサンプリングを使用せずに、ノンリニア・オーディオ処理におけるエイリアシングの発生を低減する方法です。これは、ディスクリートサンプリングのポイントを連続信号に変換し、システムに無制限のサンプルレートを提供することでエイリアシングを著しく低減します。この技法は当初、Native Instruments社によって発明され、その後、徐々に多くのウェーブシェイパーに利用されるようになりました。

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、ADAAを初めてコンプレッサーに採用しました!ウェーブシェイパーの技術がコンプレッサーでどのように機能するのかというと、コンプレッサーにはエンベロープ・ディテクタの心臓部であるレクチファイア(整流器)という非常に重要なコンポーネントがあります。各レクチファイアは、コンプレッサーのアルゴリズムにおいてウェーブシェイパーとして機能します。ADAAを適用することで、『CENOZOIX COMPRESSOR』のすべてのレクチファイアはエイリアシングとデジタル・ディストーションを大幅に抑制することができます。

  • 通常のコンプレッサーのエンベロープ・ディテクタで処理されたサインスイープ信号
  • 同じサイン・スイープ信号をCenozoixのエンベロープ・ディテクタで処理したもの

Adaptive Oversampling Interpolation Envelope Detection

現在、ADAAは高周波数における実質的なエイリアシングを解決していますが、それはレクチファイアにしか機能していません。アタック/リリースは、高周波域で大量のエイリアシングをもたらすもう1つの要因です。各アタック/リリース・スイッチは、ゲインリダクション・カーブに急激な変化をもたらします。これらを滑らかにする唯一の方法は、極めて高いサンプルレートで信号を処理することです。理論的には、可聴エイリアシングを完全に回避するには、デジタル・コンプレッサーは少なくとも32倍のオーバーサンプリングで動作する必要があり、CPUにとっては拷問に等しくなります。

この問題に対処するため、私たちはAdaptive Oversampling Interpolation技術を開発しました。『CENOZOIX COMPRESSOR』は、オーバーサンプリングが必要な時、つまりアタック/リリースの切り替え時のみオーバーサンプリングをオンにし、それ以外の時間は元のサンプリングレートで動作します。この技術により、合理的な計算コストでエイリアシングを可能な限り低減することができます。

『CENOZOIX COMPRESSOR』が備えるエイリアシングを抑制する数々のソリューションにより、デジタル・コンプレッサーのプラスチック / ガラスのような粗い質感に別れを告げ、クリーンで透明感のある、アナログ感のあるサウンドを取り戻すことができます。

  • 通常のコンプレッサーで処理した300Hzのサイン波の高調波歪み
  • 『CENOZOIX COMPRESSOR』で処理した300Hzのサイン波の高調波歪み

24種類のユニークなコンプレッサー・スタイル

世の中のコンプレッサーはどれも一様ではなく、それぞれが独自のスタイルを持っています。『CENOZOIX COMPRESSOR』は、多様なコンプレッサー・スタイルを提供し、「最高」を主張することよりも幅広い調整機能を重視しています。

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、12種類のクラシック・ヴィンテージ・スタイルと12種類の丹念に作り込まれたモダン・スタイル、合計24種類のコンプレッサー・スタイルを提供し、それぞれが多様なニーズや好みに合うように調整されています。

12種類のビンテージスタイル

Brit VCA

タイトでパンチのあるサウンドで知られ、幅広いジャンルや楽器に対応するクラシック・チャンネル・ストリップのコンプレッサーにインスパイアされたモデル。

Glue VCA

Glueのニックネームで知られるクラシックVCAコンプレッサーにインスパイアされたモデル。ミックス・バスにインサートすると、トラックを接着剤のように"くっつけ"、まとまりのあるミックスを作り出します。

US VCA

様々な楽器に対応するアメリカン・クラシックVCAコンプレッサーにインスパイアされたモデル。パンチの効いたトランジェント・レスポンスで、GlueやBrit VCAスタイルとは正反対の「ストレート」なサウンドが特徴。

Black VCA

ブラック・カラーのクラシックVCAコンプレッサーにインスパイアされており、アタック・ノブがないにもかかわらず、他のモデルでは再現できないユニークなトランジェントを生み出します。

Red VCA

クリーンで透明で温かみのあるサウンドで知られる"赤色"のVCAコンプレッサーにインスパイアされています。

Dist.VCA

豊かなサチュレーションを生み出し、サウンドをタイトで厚みのあるものにするクラシックVCAコンプレッサーにインスパイアされています。

Black FET & Blue FET

クラシックFETコンプレッサーの2バージョンからインスパイアされたモデル。BlackとBlueのサウンドは似ていますが、少し異なります。ボーカルやドラム、ギター、ベースなど、あらゆるサウンドに対応します。

Vintage Opto

高名なOptoコンプレッサーにインスパイアされたモデル。音質だけでなく、ユニークな マルチステージ・アタックとリリースが特徴です。

Diode-Bridge

高名なDiode-Bridgeコンプレッサー・モデルにインスパイアされたモデル。強くコンプレッションすればするほど、サウンドはオープンになります。

Virtual-Mu

クラシック・チューブ・コンプレッサーにインスパイアされたモデルです。豊かな偶数次高調波歪みで知られ、ふくよかなローエンドと心地よいハイエンドをもたらします。

Vintage Tube

豊かな高調波歪みで知られるクラシックなビンテージ・チューブ・コンプレッサーにインスパイアされ、温かみと深く潜るローエンドをもたらします。様々なサウンド、特にベースのコンプレッションに適しています。

ビンテージスタイルから抜粋した6モデルの試聴(THREE-BODY TECH 社WEB サイト製品ページ)>>

12種類のモダンスタイル

Clean ( クリーン ) :科学的に「正しい」コンプレッション・スタイルで、あらゆる「特殊な処理」を行いません。Cleanは本ソフトウェアのデフォルト・スタイルで、すべてのパラメータを調整できます。理論上、Tight, Sensitiveなどを調整すれば、このスタイルであらゆるコンプレッションを実現できます。

Tight ( タイト ) :Cleanに近く、内部パラメーターを調整してよりタイトでモダンなサウンドにできます。ローエンドがコンプレッションされると、アタック・タイムとリリース・タイムが自動的に短くなり、タイト感が増します。ただし、これにより低域の歪みが増加し、自然さが犠牲になる点に注意してください。

Open ( オープン ) :広汎な目的に適し、ワイド・オープンなサウンドを得やすい。調整できないパラメータがある点に注意してください。

Natural ( ナチュラル ) :Openに似ていますが、より自然で、控えめなコンプレッションのサウンドです。各種アコースティック楽器、特に弦楽四重奏のようなレガート奏法を行う楽器にお勧めします。

Vocal ( ボーカル ) :Cleanに似ていますが、ボーカル向けです。

Pluck ( プラック ) :Cleanとよく似ていますが、ギターやハープなどの撥弦楽器に適しています。アタック・セクションは、撥弦楽器のトランジェントに「魔法」を与えるような、強めの適応調整で適用されます。

Smooth ( スムース ) :Naturalに似ていますが、よりスムーズです。

Drum ( ドラム ) :少しダッキング感のある「ハード」なトランジェントを生成し、よりパワフルなサウンドを生み出します。ドラムのサスティンを伸ばすために、若干の調整でリリースが適用されます。このスタイルではトランジェントが強くなるため、Clampパラメータを大きく設定した上でコンプレッションを強め、「ボリューム」を「歪み量」に変換するのがお勧めです。

Hard ( ハード ) :「ハード」なアタックでサウンドを激しくドライブする、最もアグレッシブなスタイルです。ハードな加工が要求されるトラックに最適です。

Loud ( ラウド ) :Openとよく似ていますが、よりアグレッシブです。自然さを少し犠牲にすることで、「音の壁」効果を実現します。このスタイルを使用する場合、強めのレシオで大胆にコンプレッションし、メイクアップ・ゲインを上げることでよりラウドなサウンドを得られます。ユーザーが設定するアタックとリリースは、あくまで「目安」に過ぎません。 エンジン内部のアダプティブ・アタックとリリース調整により、より多くの効果が得られます。

Bus ( バス ) :マスタリングに似ていますが、コンプレッションの痕跡を強めに残し、Glue感を強調します。同時に、タイトなサウンドで、MasteringスタイルとTightスタイルをブレンドしたような感触があります。各種のバス/グループ・チャンネルに適しています。

Mastering ( マスタリング ):ダイナミクスを制限しながらコンプレッションを最小限に抑えます。同時にGlueのような感触で、トラック間の音量バランスを崩さないようにします。マスタリングに適していますが、各種のグループ・トラックにも使用できます。

モダンスタイルから抜粋した6モデルの試聴(THREE-BODY TECH 社WEB サイト製品ページ)>>


自分のスタイルに合わせた調整

Peak / RMS

一般的に、Peak コンプレッションは速いトランジェントを捉えるのに優れていますが、コンプレッション感が強くなります。RMSコンプレッションは、滑らかなアタックとリリースでより自然なサウンドをもたらしますが、レスポンスが遅いため速いトランジェントが漏れる可能性があります。

『CENOZOIX COMPRESSOR』は、純粋なPeakモードとRMSモードを切り替えたり、両方をミックスすることができます。Peak / RMS ノブを真ん中あたりに調整すると、ピーク・コンプレッションの長所をトランジェント処理に生かすだけでなく、RMSコンプレッションの特徴であるスムーズなリリースも実現します。

奇数次/偶数次高調波の調整

理論的に言えば、通常のコンプレッサーは奇数次高調波しか発生させないため、オーディオは粗く、鋭く、エッジの立ったものになります。しかし『CENOZOIX COMPRESSOR』では、人工的に偶数次高調波を発生させるオプションが用意されており、アナログ真空管コンプレッサーを彷彿とさせる暖かく心地よいサウンドを提供します。

  • 0% Odd/Even。奇数次倍音のみが発生
  • 100% Odd/Even。偶数次高調波が発生
Feed-forward / Feedback(フィードフォワード / フィードバック・コンプレッション)

多くのコンプレッサープラグインが採用するフィードフォワード・コンプレッションは、対象オーディオへ、より顕著なコンプレッション効果をもたらします。フィードバック・コンプレッションは、古典的なコンプレッサーによく見られるもので、ユニークで予測不可能なビンテージ風味を加えることができます。

『CENOZOIX COMPRESSOR』はフィードフォワードとフィードバックスタイルの両方のコンプレッションを実装しており、2つのモードを切り替えるだけでなく、必要に応じてブレンドすることもできます。


トランジェントの調整

トランジェントが思った通りにならない場合、どうすればいいでしょうか?別のコンプレッサーを試して、うまくいくことを祈るしかないのでしょうか?Cenozoixは、他のどのコンプレッサーよりもトランジェントをシェイプする機能を備えています。彫刻家のようにトランジェントを「削る」ことができます。

Clamp

コンプレッサーを使用する際、アタックが速いと人工的なサウンドになり、アタックが遅いとトランジェントが完全にコンプレッションされない問題に誰もが頭を悩ませたことがあるかもしれません。Clamp機能は、アタック・タイムを長く設定した際に取りこぼしたトランジェントに対して、さらにゲイン・リダクションをかけることができます。

  • Clampがない場合、アタックタイムが長いとトランジェントが完全にコンプレッションされないままになる可能性があります(赤い線がスレッショルド)
  • Clamp 50%:取りこぼしたトランジェントがかなり再コンプレッションされます
  • Clamp 100%:取りこぼしたトランジェントは完全に再コンプレッションされます
De-Click

皆、ハードなコンプレッションを好みますが、それに伴う「クリック感」は好きではありません。パーカッション、特にスネアを処理する場合、非常に速いアタックでも、超高速なトランジェント ( 別名「クリック」 ) をコンプレッションできないことがあります。シンプルな「ポスト・コンプレッション・クリッパー」を使用してクリックを減らすことができますが、『CENOZOIX COMPRESSOR』のDe-Clickパラメータはさらに上を行きます。クリックを見つけるためにトランジェントをリアルタイムで検出し、それらをすべて特別に設計されたオーバードライブ・エフェクトに送ることで、トランジェント成分を歪み成分に変換します。その結果、トランジェントのパワーはそのままに、クリック音を大幅に低減することができます。

  • De-Click設定前
  • De-Click設定後

De-clickは主にパーカッション処理、または高速トランジェントを伴うサウンド向けに設計されています。シンセパッドやストリングスなどに対しては、ほとんど効果がありません。

Punch / Pump

アタック・ステージの形状は、処理されたトランジェントのフィーリングに大きな違いをもたらします。シェイプがより直線的な場合、コンプレッサーのサウンドはよりストレートでパンチがあります。逆に、凹状に曲げられると、処理されたトランジェントは「ポンピング」効果を生み出します。これは、すべてのコンプレッサーがそのユニークなサウンド特性を生み出すために内部で行っているちょっとしたトリックです。もしその匙加減をサウンドをユーザーが自由に決定できるとしたらどうでしょう?

『CENOZOIX COMPRESSOR』はアタックとリリースの形状を調整し、コンプレッションのパンチ感やポンピング感を得るためにゲイン・リダクションに若干のチューニングを加えることができます。


リリースのコントロール

『CENOZOIX COMPRESSOR』は独自の「Program Dependent Compressor(PDC)」を実装しており、ダイナミクスや高域と低域の割合など、エフェクトをかけるオーディオコンテンツを分析することで、アタックタイムとリリースタイムを自動的に調整します。

前述した24のコンプレッサー・スタイルにはそれぞれ独自のPDC設定があり、様々なコンテンツに適応します。また、PDCをさらにカスタマイズするために、2つの新しいパラメータが用意されています。

Sensitive

小さくて速いトランジェントには、通常リリースタイムを短く設定します。逆に、長く持続する音やミックス全体をコンプレッションする場合は、リリースタイムを比較的長く設定するのが一般的です。Sensitive パラメータは、オーディオ・コンテンツ内のさまざまなトランジェントに合わせて、リリース・パラメータが自動的に調整されます。設定した比率 ( % ) が大きいほどリリースの適応範囲が広くなり、リリース値のモジュレーションはよりアグレッシブになります。複雑なオーディオ・コンテンツでは、微妙で自然なコンプレッションを実現するためにこのパラメータの値を大きくすることをお勧めします。

Tight

低い音域のコンテンツを検出すると、自動的にアタック・タイムとリリース・タイムを調整します。自動的にアタックとリリース・タイムを短くして低域のトランジェントに素早く反応し、コンプレッサーというよりウェーブシェイパーに近い効果で低域により多くのサチュレーションとタイトさをもたらすか、低域のアタック・タイムとリリース・タイムを長くして低域の歪みを軽減しナチュラルにします(一方で、タイトさは失われます)。


柔軟なサイドチェイン・コントロール

サイドチェインのモード

LR:左右の信号を処理します。LR Linkingフェーダーは、左右チャンネルのリンク度合いをコントロール。

MS:信号をMS ( ミッド/サイド ) で処理します。MS Linkingフェーダーは、ミッド/サイド・チャンネルのリンク度合いをコントロール。

Mid:サイド信号には影響を与えず、ミッド信号のみを処理。

Side:ミッド信号には影響を与えず、サイド信号のみを処理。

M->S:ミッド信号を検出してサイド信号処理。

S->M:サイド信号を検出してミッド信号処理。

Stereo Linking / MS Linking

Left / RightまたはMid / Sideモードで、チャンネル間のリンク範囲を調整できます。各チャンネルのゲイン・リダクションを完全に分離 ~ 一方のチャンネルのゲイン・リダクションがもう一方のチャンネルと完全に同期させることができます。

サイドチェインEQ

8バンド・パラメトリック・サイドチェインEQ。高い評価を得ているKirchhoff-EQが導入した、便利なコントロールと極めて高いカスタマイズ性を特徴としています。

各バンドは、9種類のフィルターを選択可能です(Bell / Low Shelf / High Pass / High Shelf / Low Pass / Notch / Band Pass / Tilt Shelf / Flat Tilt)


その他の特徴

  • オーバーサンプリング切り替え:x2、x4、x8、x16
  • サイドチェイン・モニタリング
  • ゲインリダクション表示、コンプレッションされたオーディオのみモニター可能
  • 外部サイドチェイン
  • Lookahead:オーディオ信号のピークを予測するための事前時間を設定
  • Hold / Knee / Range 調整
  • Makeup & Auto Makeup:出力ゲインの調整と自動制御オプション
  • ドライミックス:ウェット信号とドライ信号のミックス割合を調整(パラレル・コンプレッション)
  • 位相反転
  • スマート・オート・リリース
  • 50以上のプリセット
  • プリセット・セレクター
  • A/B 切り替え
  • 波形表示設定(表示速度、最大 / 最小dB)
  • スレッショルド・カーブ表示
  • インプット / アウトプットのゲイン設定、ゲインリダクション・レベルメーター
  • アンドゥ/リドゥ
  • ユーザー定義可能なデフォルト設定
  • カスタマイズ可能な動作設定とノブの反応
  • テーマのカスタマイズ
  • リサイズ可能なGUI
  • フルスクリーンモード
  • CPU最適化
  • GPUアクセラレーションGUI
  • アップルシリコンネイティブサポート
  • MacOS Retina / Windowsの高DPI対応
レイテンシー
  • デフォルト:4サンプルポイント、44100Hzで約0.09ms
  • x2 オーバーサンプリング: 56サンプルポイント、44100 Hzで約1.27ms
  • x4 オーバーサンプリング:82サンプルポイント、44100Hzで約1.86ms
  • x8 オーバーサンプリング:95サンプルポイント、44100 Hzで約2.15ms
  • x16 オーバーサンプリング: 102サンプルポイント、44100 Hzで約2.31ms
動作環境
macOS
macOS 11 Big Sur (Intel CPU)
macOS 11 Big Sur (ARM)
macOS 12 Monterey (Intel CPU)
macOS 12 Monterey (ARM)
macOS 13 Ventura (Intel CPU)
macOS 13 Ventura (ARM)
macOS 14 Sonoma (Intel CPU)
macOS 14 Sonoma (ARM)
  • CPU:Intel CPU SSE4.1以上 / Apple Silicon
  • RAMメモリ:2GB以上
  • ※64bitのみ動作
  • ※Logicは、Logic Pro X 以降に対応
Windows
Windows 10 64bit
Windows 11
  • CPU:Intel あるいはAMD CPU SSE4.1 以上
  • RAMメモリ:2GB以上
ご使用にあたって
  • その他、インストール時には最大1GB以上の空き領域を推奨(インストール時)。
  • サウンド・モジュールをスムーズに動作させる為に、処理速度の速いCPU及びRAMメモリに十分な余裕があるコンピュータにインストールしてご使用されることをお奨めいたします。
  • 本製品をご使用いただくにはPlugin Alliance 社のユーザーアカウントが必要となり、インターネット経由でのチャレンジ&レスポンスによるオーソライズが必要となります。※弊社にてオーソライズを代行することは出来ません。
  • ここに掲載している製品の仕様は、予告無く変更されることがあります。
注意事項
  • 製品の購入手続き完了後、受注確認メールとシリアルナンバーをお知らせするメールの2通が送信されます。メールに記載されております説明に沿って、製品のダウンロード/導入を行って下さい。
  • ダウンロード製品という性質上、一切の返品・返金はお受け付け致しかねます。

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